さぁ、これからどうしよう。
■2025年ベトナムの国際観光客数目標。
・最近のニュース、「ベトナム政府は2025年の国際観光客数目標を最大2300万人に設定」。
・2025年には「観光業のGDPへの直接貢献率を6~8%に引き上げることを目標とし、観光収入は6兆1799億2000万~6兆6192億円、雇用創出数550万人に設定されている。また「国内観光客数を1億2000~1億3000万人、年間成長率は8~9%とする」事を発表。
・更に「2030年には観光業を『経済の主要産業』と位置づけ、国際観光客数を3500万人、国内観光客数を1億6000万人に増加させ、GDPへの貢献率を10~13%に引き上げる計画」が示され、この時点で「観光業による雇用は1000万人以上に達する」と見込まれている。
■ベトナム観光業の黄金期。
・ベトナムの観光業をコロナ禍前まで遡り今日迄を振返ると概要は「2019年に1800万人の国際観光客を迎えた『黄金期』を迎えたベトナムだが2020~2022年にかけての新型コロナウイルス感染症の影響で観光客数は大幅に減少した」。
・しかし「2022年3月に国境を再開し2023年には1260万人の国際観光客を迎えるまでに回復。2024年11月末時点で約1600万人の国際観光客が訪れ、観光収入は4兆7816億3200万円に達した」と推定されている。
・ただし隣国等と比較すると「観光業のGDPへの貢献率は2023年時点でベトナムは7%に留まり、タイの23%、フィリピンの22.5%、カンボジアの25.8%と比較すると依然低い、そして世界平均10.3%にも達していない」。
■新たに人の往来を生み出すには。
・余談、ベトナム観光業の更なる発展には「競争力向上の政策やプロモーション戦略、2017年制定・観光法の見直し(
特に政策不備や企業が直面する課題解消し財政・人材・政策の各分野でリソースを再評価)、成長戦略の明確化、持続可能な発展」等がキーになると専門家は見解を示す。
・先日12月22日にホーチミンメトロ1号線が開通し、この記念するべき景色を撮るべく多くの外国人も乗車し車内や車窓からの風景を動画や写真に収めていたが、ほとんどの駅周辺を歩けばまだまだ未開拓であり、電車はA地点とB地点を繋げるだけ、『その先にある観光資源(C地点)を結べる事が出来ればABC地点は面を作り出す』、そして新しい人の往来を生み出すだろう。
・点と点を繋げていき面を作り出す事は当然個々で完結できる課題ではない、線路を作り駅を建て電車を走らせ「さぁ、これからどうしよう」という事であれば沿線上の発展にはまだまだ時間を要するだろう。観光業も然りで同じ状態であるならば、上述の課題解決にスピード感を持って取り組む事は出来ないだろう。ベトナムには多くの素晴らしい観光資源があるのだから、その魅力を最大限世界に発信して欲しいと心から願うのである。