
新しい自分を生きる。
■変身後の身分証。
・最近のニュース、「整形が多いベトナム、変身後の身分証(国民身分証明書及びパスポート)更新・再発行の義務化へ」。
・ベトナム政府は「3月1日施行の新規則に基づき整形手術によって外見が大きく変わった場合、国民に身分証明書(CCCD)およびパスポートの更新・再発行を義務付けることを発表した」。
・公安省出入国管理局の副局長は「整形手術によって顔の特徴が変わった場合、出入国手続きに支障をきたさないように身分証やパスポートを更新することが望ましい」と述べた。
・『ベトナム国民識別法(2023年施行)』の第21条第1項では「外見の変化が認識可能な範囲を超えた場合、新たな顔写真や指紋情報の登録が求められる。また、性別の変更や法的に認められた性別移行の場合も、同様に更新手続きが必要」となっている
■市民への情報提供を強化する公安省。
・「パスポートの更新については現行法で明確な基準が定められていない。しかし、2019年の『ベトナム出入国管理法』第2条第3項ではパスポートは国家が発行する公的証明書であり、国籍や身元を証明する重要な書類と位置付けられている。
・公安省は「整形手術による顔の変化が著しい場合、国際的な出入国審査でのトラブルを避けるためパスポートの更新を推奨する、として適切な手続きを取るように国民へ呼びかける」。
・今後「公安当局は地方自治体の警察署を通じ市民への情報提供を強化する方針であり、手続きに関する問い合わせは居住地の公安機関で対応する」としている。
■女性と男性の美的感覚。
・余談、ベトナムの主要都市では『美容整形クリニック』が至る所に点在しており、建物から施術を受けたであろう女性が迎えの車やバイク待ちをしている。彼女は鼻の整形手術をしたのだろう、鼻を隠すように顔面の中心には包帯が張り付けられている。そんな女性たちの姿を私は何度も見かけた事がある。
・ベトナムの女性全てではないが、鼻や目元にコンプレックスを持つ女性が多く、特に若いベトナム人女性から「鼻を高くしたい」、「二重にしたい」と見聞きする。私からすれば、そのままでも十分綺麗だと思うし、自然体の魅力も感じる。そもそも、女性と男性の美的感覚は違うものなのかもしれない。とにかく彼女たちは「理想の顔」に近づきたい一心で施術を受けるかどうか真剣に悩む。
・久しぶりに彼女たちとカフェや食事をする機会に私はふと違和感を覚える、「彼女の雰囲気が何時もとどこか違う」と感じた。記憶を手繰りよせ観察していると「あっ二重の整形をしたんだな」と認識する事が出来た。以前より更なる自信と明るさを纏う彼女を見ていると、この手術が成功だった事を感じた。また整形で失敗したニュースやトラブルが多いベトナムにおいて、何事もなく無事に手術が終わり、前向きに日々を進む彼女たちの姿に、私も前向きな気持ちをもらっている。