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四季在る国で生まれ育つ。

■テトの花市。
・最近のニュース、「1月8日~28日迄『ハノイ・テトの花市(観賞用植物や花、果物、手工芸品等)』は市内70ヵ所で開催」。
・花市では「観賞用植物や花、果物、手工芸品、一村一品(One Commune One Product=OCOP)製品、テト用品などを展示・販売」される。

■花市の開催場所。
・花市の開催場所は「ホアンキエム区、ハイバーチュン区2ヵ所、ドンダー区4ヵ所、カウザイ区3ヵ所、ハドン区9ヵ所、タインスアン区4ヵ所、バックトゥーリエム区7ヵ所、ナムトゥーリエム区2ヵ所、ロンビエン区3ヵ所、ホアンマイ区3ヵ所、タイホー区6ヵ所等」となる。
・ホアンキエム区内の花市をブレイクダウンすると「ハンルオック(Hang Luoc)通り、ハンマー(Hang Ma)通り、ハンコアイ(Hang Khoai)通り、ハンズオイ(Hang Ruoi)通りのほか、ハンマー街区のフンフン(Phung Hung)壁画通り、レバンリン(Le Van Linh)通り~ハンコット(Hang Cot)通り区間で開催される」予定だ。

■テト前は日本の師走にあたる。
・余談、ベトナムの旧正月(テト)は毎年変わる。今年は2025年1月25日~2月2日となる。そしてテト前は日本で言う「師走」にあたり、この時期は忘年会、帰省ラッシュ、お正月や新年の準備等でベトナム中は一年で一番慌ただしい表情を見せる。ハノイでは「あのバイクや車は花市帰りだな」と容易に分かる景色が其処彼処に広がり始めるのだ。
・テトには様々な花や植物を軒先、家の中や壇上に飾りテトの期間中を鮮やかな色彩に溢れる。その理由、それらは「新年の幸運や繁栄を願う」意味が込められており、ベトナムの文化そして風習でもあるのだ。この時期バイクや車に積まれた花や植物、一番良く見かけるのが凡そ以下の四つとなる。
 -梅の花(Hoa mai)/南部では黄色い梅の花が一般的で、富と幸運を象徴する。
 -桃の花(Hoa đào)/北部ではピンクの桃の花が飾られ、新年の幸運、健康、平和を象徴。
 -菊の花(Hoa cúc)/長寿と幸福の象徴で、黄色の菊は特に富と幸運を願うために飾られる。
 -キンカン(Cây quất)/金貨や太陽の象徴として、実が多いほど縁起が良いとされている。
・ちなみに『桜の花(hoa anh đào)』が上記にランクインしても良さそうだが、桜の木は寒冷な冬も必要であり、ベトナムの多くの地域は温暖な気候のため桜の木を育てる事が難しいそうだ。北部のサパやダラット等の高地では桜の木が植えられて春になると美しい桜の花が咲き誇り観賞用として一部の人々や地域で楽しまれるものの、桜を愛でる日本の様な文化はない。私はこの投稿を書きながら、四季在る日本で生まれ育った事を改めて感じており、同時に桜以外の花を愛でるこの国・ベトナムで暮らせる幸せと有難さを噛み締めている。

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