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安くないが高くもない授業料。

■「釣り銭不足」の不当請求。
・最近のニュース、「ベトナム配車アプリ、運転手が乗客に「釣り銭がない」等、釣り銭不足での不当請求に要注意」。
・上述のように「余分な支払いを求める事例が発生しており、特に外国人旅行者や在住者が標的となることが多く、利用者の間では対応に苦慮する声が上がっている」という。このような事情から「配車アプリ各社もこのような行為を規約違反とし、対応を強化する方針を示している」。

■様々な手口。
・ある外国人利用者は「旧正月(テト)期間中に配車アプリを利用した際、運転手からメッセージアプリのZaloで連絡があり、「テトのお年玉をもらえないか」と依頼された」という。
・利用者は「新年の習慣として理解はできるが、一度応じると他の運転手にも伝わり、同様の要求が続くのではないかと懸念した」と語った。
・また別の女性利用者は「配車アプリで乗車し、料金が10万ドン(約595円)未満であったが、20万ドン(約1190円)紙幣を渡すと『釣り銭がない』と言われ、そのまま差額を受け取ろうとする運転手に遭遇」した。しかし「車内に細かい紙幣があることを確認したため、断固として応じなかった」という。

■ベトナム人のクセ、考え方、習性。
・余談、私は長年ベトナムに暮らしており上述と同じようなケースに遭遇したことは数えきれない。私の場合運転手から「お釣りがない」と言われたら近くの人やお店に両替をお願いしたり、また日常で「小額紙幣(ベトナムには硬貨がない)が少なくなってきたな」と感じたらカフェや食事時に高額紙幣で支払い、細かい種類の紙幣を揃えておくようにしている。
・最高額紙幣(50万ドン≒3000円)をカフェや飲食店で支払う時は大抵嫌がられて断られるケースが多い、私は申し訳ない気持ちと表情を前面に「50万ドンでの支払いは大丈夫でしょうか」と確認をする、するとほとんどの店主は「良いよ、大丈夫だよ」と応じてくれる。
・私は事前に細かいお金を準備しているので、今では本報道のケースが日常で起こる事は少ないが、確かにベトナムビギナーだった頃、同様の手口で支払わなくていい余分なお金を渡したこともあった。そのような事を繰り返すうちベトナム人のクセ、考え方、習性のようなものを少しづつ掴んでいけた事は、ベトナムの長い暮らしの中で安くはないが決して高くない授業料だった、その様に捉えている。

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