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出張者の心の声を汲取る。
■駐在員の世界生活環境ランク。
・最近のニュース、「『駐在員の世界生活環境ランク』/241都市中でホーチミン163位、ハノイ168位、チューリッヒ首位」。
・同ランクは「米国の組織・人事コンサルティング会社マーサー発表『2024年世界生活環境調査(Quality of Living Survey)』に基づく」結果となった。ちなみに日本は「東京56位、横浜58位、大阪・神戸68位、名古屋74位」にランクイン。
■Top&Worst5。
・この調査では「海外駐在員とその家族が世界中の赴任地にいるときの日常生活の実用性を評価するもので、多国籍企業や政府が海外駐在員に対する報酬戦略を決定する際の基準ともなる。生活の質都市ランキングでは、政治の安定性、医療、教育、インフラ、社会文化環境など、様々な要素を考慮」している。
・同ランクTop5は以下の通りとなる。
-1位/チューリッヒ(スイス)。
-2位/ウィーン(オーストリア)。
-3位/ジュネーブ(スイス)。
-4位/コペンハーゲン(デンマーク)。
-5位/オークランド(ニュージーランド)。
・またワーストTop5も以下に書き留める。
-241位/ハルツーム(スーダン)。
-240位/バグダッド(イラク)。
-239位/バンギ(中央アフリカ)。
-238位/サナア(イエメン)。
-237位/ポルトー・プランス(ハイチ)。
■ハードシップ手当、「我々が頂きたいくらいだ」。
・余談、「多国籍企業や政府が海外駐在員に対する報酬戦略を決定する際の基準」と上述されるように、これを指標に企業や政府側より『海外赴任手当』や『ハードシップ手当』等の名目で海外駐在員に対して基本給与とは別に支払われる。海外旅行等の短期滞在ではなく、生活し働くとなると赴任地の治安、医療の質等が重要になり、それらを考慮して支給される手当であり生活の質が低い地域ほど高額になる傾向があるのだ。
・昔の話だが私は日本からベトナムへの出張者対応をしていた時、普段日本で働く彼らはポツリと私に打ち明けた「国にもよるけど海外駐在員よりも、よっぽど(日本の日本企業で働く)私たちの方がハードシップ手当をもらいたいくらいだ」と。この言葉には様々な思いが含まれている事を感じた。
・昔ながらの日本企業の仕事の在り方、まだまだ残るノミニケーション文化、社内派閥に社内政治等捉え方によってはウンザリのオンパレードの中で上手に立ち居振舞おうとする程ストレスを抱える、その代償?として日本で働く日本人が一番ハードシップ手当をもらうべきだ、私は彼らの心の声をそんな風に読み取っていた。