成田本店の「本店」とは本屋の本か、本店、支店の本か?
「成田本店のお話」
成田本店の「本店」とは
本屋の本か、本店、支店の本か
ちらっと頭をよぎる
青森市民は
一度は疑問に思ったことがあるのではないでしょうか
皆さんも良く知っている
今日は成田本店
通称ナリホンのお話
ちなみに
東奥日報の老舗紹介で
成田本店現社長が
本店の本は
本屋と本店を掛け合わせたものと
紹介しております
さて
ナリホンというと
その創業は
明治41年にまで遡ります。
なんと110年近くの歴史があるんですね
創業者は弘前生まれ
弘前にかつてあった今泉本店と親戚関係だそうで
県庁所在地・青森に夢を抱いて移り
先ずは安方に新聞販売所、
そして次に
成田書店を開業したそうです。
現在地に開業したのは大正6年(1917)
当時の新町は湿地帯で人家もあんまりなかったそうですが
今や青森新町、成田本店前は
青森県で一番地価が高い土地として知られています
創業者は先見の明があったんですね
成田本店というと
緑のリンゴの木のシンボルマークが有名ですが
このマークは
昭和47年からだそうで
「可能性」「人間的な感情」「実り」「創造性」「自然」「理想」「未来」「強さ」
などをイメージ
真ん中には
glean,green,gleam
拾い集める、緑、きらめき
と言う言葉を添え
本との出会いが心に豊かな知識の葉を
茂らせることを願っているんだとか
そんなナリホンは
青森市中心街の顔として
文化の発信地として
書籍以外にも文具、教材、楽器などで幅広く
長く県民に親しまれてきましたが
最近は
「活字離れ」という言葉があるように
主力の本、雑誌の低迷、文芸書でもヒットが出てこない
又音楽のネット配信などによりCDの売り上げも激減などと
営業に苦労しているようですが
いっぽうの文具は
青森では当たり前の感覚ですが、
全国的には書店が文具を扱うのは珍しかったのですが
ナリホンはその先駆けともいえ
創業から文具や小間物を取り扱っており
文具の売り上げは比較的堅調に推移してるそうです
そういえば
メディアでも消えるボールペンなど
取り上げられていた事もあり
それらがヒットした事も大きかったみたいです
それにしても
ネットの登場により
大きく変化してるとはいえ
皆さん、
月に一冊でも本は読みたいものです
その際は是非是非、地元の本屋、成田本店にお出かけくださいませ。
ちなみになのですが、成田本店の又隣に和田ビルがありますが
その中に「古書らせん堂」という古本屋があります。
この古本屋さん、成田本店の1階のフロア長を長年勤めた方が数年前始めた古本屋さんで素敵な本がたくさん、詩集や芸術書まで、渋い本がずらり
成田本店に行かれることがあれば、らせん堂さんにも立ち寄ってみても面白いかと思います。
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記事編集/鈴木勇(サイゴン、わやわや店主)