ビジネスセミナーという名の
こんばんは。
今日は朝からドタバタしており、ファクトチェック作業も行っていましたが、進捗があまり良くありませんでした。
実は、ある契約を解除した後、その担当者と話をするために時間を取られてしまったからです
実はこの話は、私がこのnoteでもしばしば触れていた「ビジネスセミナー」や「不労所得」に関係しています。
具体的には、ある会社との契約に基づいています。正確に言えば、その会社との契約の前に、とあるサイトの「副業講座(セミナー)」に応募し、その流れでいつの間にかその会社のことを紹介され、勢いのまま契約してしまったのです。
① 副業講座というのは
7月初旬、某サイトで「副業講座」があり、興味があったので応募しました。
そこで提案された内容は「不労所得」でした。私は何かを売るための講座だと思っていましたが、実際は「働いて稼ぐだけでは苦しい。不労所得を得ることが大事」という相反するものでした。
この内容は、ロバート・キヨサキという日系アメリカ人著者の「金持ち父さん・貧乏父さん」を基に話され、私はその時「目から鱗が落ちた」と感じ、非常に興味を持ちました。
② 次から次へと人を紹介される
その後、その講義を担当した方から「私にその道を開いた方がいます。その方を紹介します」と言われ、その方とZoomで面談しました。面談では、「不労所得を得る方法を構築していきましょう」という趣旨のことを言われました。
教材は、ロバート・キヨサキの著書「キャッシュフロー・クワドラント」でした。この本には、率直に言うと「雇われ身分や自営業で働くよりも、ビジネスオーナーを目指し、働かなくても収入が得られる仕組みを作ること」「そして投資を行おう」という内容が書かれていました。
ロバート氏は不動産投資で巨額の富を得た方です。彼のようにはなれないかもしれませんが、ビジネスオーナーになることは決して夢物語ではないという話がありました。
もちろん、すぐにそんな立場になれるわけではありません。しかし、少しずつ努力してその目標を目指すことは間違っていないと感じました。最終的に自分がどうなるかは別として、少なくともその道を目指すのはやってみてもいいかなという気持ちになりました。しかし…。
③ ネットワークビジネスという名の、いわゆるマルチ商法
何度かのZoom講座を受講した後、「不労所得を得て大成功した人の講座があるので、ぜひ聞いてください」と言われ、8月半ばにその成功者の講座を受講しました。
講師は非常に大仰でオーバーアクションな方で、確かに熱意は感じましたが、私にはあまり受け入れられるタイプではなく、少し引き気味に話を聞いていました。
彼は30代からそのビジネスを始め、今ではほとんど働かずに生活できているという話をしていたので、さすがに凄いなとは思いました。
しかし、ここでとある有名な会社名が出てきました…。
名前はあえて言いませんが、外資系のネットワークビジネスで有名な会社です。この名前を聴いて衝撃でした。この講師がやっていたビジネスというのはなんてことない「俺は、このネットワークビジネスをやっているからお前もどうだ」という話です。副業講座の講師も、次に紹介された人間も、結局はこのネットワークビジネスの会員です。
つまり、副業講座と言っていたのは結局この会社のネットワークビジネス、もしくはマルチ商法に勧誘するためだと感じました。
しかし、その場の勢いにのまれ、ついその会社のビジネス登録をしてしまいました。登録料の4500円ほど支払い、いくらか商品を売るか、仲間を勧誘していわば自分の子分的な存在を複数人見つけ、相応の売り上げを達成すれば、そこから収入が得られる仕組みです。
④ 善意だと思うけど、そういう問題じゃないわ
その後、一度は「やはり私には不向きなのでお断りする」と最初の副業講座の講師(Aさん)に伝えましたが、次に紹介された方(Bさん)に巧みに言いくるめられ、結局辞めるのを踏みとどまりました。彼らは決して悪意を持って誘ったわけではなく、むしろ彼等には「自分たちが成功したから、成功者を増やしたい、救いたい」という気持ちがあり、それが伝わってきました。その気持ちにほだされてしまったのです。
しかし、次のZoom面談で私の考えは変わりました。Bさんから「Aさんがやったように、講座を開くための文章作りをしてほしい」と言われ、驚愕しました。要するに、私に「副業講座の文章を作って、実際に講師になってビジネスに招いてほしい」ということです。さすがにこれは拒否しました。確かにこの会社のビジネス会員に登録した以上、いつかはやる必要があるかもしれません。しかし、社名を言わずに「副業講座」と称して徐々に勧誘する手法(私は結果的に騙された💦)に加担するのは、激しく抵抗感がありました。
この後、AさんもBさんも私への声掛けが減ってきました。おそらく、私がこのビジネスを拒否していると感じ、徐々に距離を置こうとしたのではないでしょうか。
⑤ 退会、そしてこの件をこの会社に報告
その後、いくつかのビジネスオンラインセミナーに招かれましたが、徐々に拒否していきました。そして、今日この会社のビジネス会員登録を解除するために直接電話し、無事に登録を解除しました。その際、会社の人間から「退会する経緯を確認したい」と言われたので、それに応じました。
その会社の人間には、「御社の名前は一切出されず、副業講座という名で応募があり応じました」「そこで「不労所得」という話が出て、興味を持たされました」「何回かの講座の末に、実は御社のビジネス登録の斡旋だったことがわかり、登録してしまいました」「私にも副業講座の文章を書くように言われました」と伝えました。実はこれ、会社の倫理規定に反する行為でした。つまり、「不労所得」という言葉を使ってはいけなく、必ず社名を出して登録を促さなければならないとのことです。
私は登録を解除し、同時にAとBのLINEをブロックしました。「辞めます」と伝えずにブロックするのは非礼かもしれませんが、やむを得ません。
これ以上関わったところで私にメリットがないどころか、自分が周囲への信頼を失いかねません。
⑥ 不労所得は希望だけど、そんなに甘いもんじゃないわ
私は、変な夢を見ていたようです。不労所得を獲得することを目指すのは必ずしも間違いではないと思いますが、このようなやり方はやはり受け入れがたいです。
最初に聞いた段階で断ればよかったのですが、1か月ほど時間がかかったのは私の甘さです。「もしかしたら、時間をかければ…うまくいくかも」「実際のビジネスをせず、講座やセミナーだけ受ければいいや」と自分を納得させようとしていました。
しかし、マルチ商法には本当に悪評が多いです。SNSでは彼らを悪く言う書き込みや動画が山ほどあり、良い評判はほとんど聞きません。実態はそこまで悪くないかもしれませんが、悪評を覆せないのはこの会社にも原因がありますが、何より今回のように「副業講座」等と称して社名を出さずに誘い込む人が多くいることが原因ではないでしょうか。
「副業講座」などというものは、やはり安易に受けるべきではありません。当面の間、私は「旅行会社からのファクトチェック業務」「動画編集作業とスキルアップ」「タイミーの単発バイト」という3つを稼ぎの軸にしていこうと思っています。いずれも体を動かし、頭を働かせる仕事で、技術と知識、体力を駆使して得られる対価です。
そこに不労所得はありません。世の中はそんなに甘くはない。不労所得を得るには、労働である程度以上働き、資金力を得て、さらに知識とスキルを身に付ける必要があるでしょう。それにはかなりの時間がかかるはずです。
やはり自分の力を駆使してまずは働く。その基盤を築いた上で、不労所得を得ることやビジネスオーナーを目指すべきだと思います。
働き方やお金の在り方など、多くのことを学んだので、その点には感謝しています。しかし、自分たちがやっている会社のことを隠して、副業や不労所得などと言って誘い込むやり方は許されるべきではありません。
ちなみに関わったBはこのビジネスで一定の所得(生活できるほどの)を得ているらしいですが、Aはまだそこまで至っていないようで、大変だろうなと思います。彼らがどうなるかはもう知ったことではありませんが、恐らくこの会社からペナルティが下されるでしょう。
この3か月、色々ありましたが、失敗も多かったな…。
では。
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