キビはバンカープランツになるのでしょうか
近松門左衛門の五十年忌歌念仏では農民・佐治右衛門が育てていると言う作物のリストに「キビ」、「アワ」が登場します。
史記には「粟道を絶つ」と言う表現があり、兵糧攻めのことを指します。
「アワ」が主食だった時代があることを忍ばせます。
史記の楚世家では、楚の先祖「熊繹(ゆうえき)」を「楚蠻に封ず」とあり、当初、楚は蛮族=異民族と認識されていたことが分かります。
熊繹から4-5代後の熊渠(ゆうきょ)は、「我は蛮夷なり。中国の号諡にあたらず(自分は中国とは別の蛮族だから中国の王朝とは別に「王」を名乗ってもよいはずだ)」と言う理屈で「王号」を用いたと言う記事も出てきます。
楚は戦国七雄の中でも強国となります。また、秦の滅亡後、楚の項羽は漢の劉邦と天下を争います。
楚は長江以南の米作民族と思われ、米の人口扶養力の高さが強国化につながったのではないかと思われます。
さて、キビですが、キビと同類のソルゴーはバンカープランツ(天敵を増やす植物)として使われています。ソルゴーは緑肥にもなります。
キビはどうでしょうか?畑でバンカープランツ、緑肥としてキビを育ててみる可能性はありそうです。
今回から最低気温も含めてグラフ化してみることにしました。
平年値で最低気温が0℃を切るのがクリスマスであること、今年はクリスマス前の12/20頃に寒さの「底」があったこと、来年松の内明けぐらいから冷え込みが緩和されそうな予測となっていることなどが読み取れます。