見出し画像

2日、ティッシュ上浸潤+鎮圧まき、溝底育苗はかなりいけると思う他

種まきをして、芽が出てこないのはなぜか?

いろいろ理由が考えられるのですが、発芽の機序(どういう風に物事が起きるか?と言うこと)について考えてみると次のように起きていると思います。

1)まず、種が水を吸って膨らみます。

2)次に種が割れ、根が顔をのぞかせます。

3)根が伸び始めます。

4)伸びた根から細根が出てきます。

5)この後、胚軸が伸びていきます。

6)伸びた胚軸が土の上に出ます。

7)双葉が開きます。

8)双葉が光合成を行い、その光合成産物を使って本葉が出ます。

9)本葉の光合成で次の本葉が出ます。

この後は、次々と出る本葉の光合成で次の本葉が出る「生長と光合成のサイクル」が周りだし、野菜は生長していきます。

1)~9)を無事に進めることができれば、「種まきから発芽」までは成功したと言えます。

種をティッシュに入れて水でティッシュを湿らせておくと種が膨らみ、根が出てくると言うのは、野菜づくりを始めた後、すぐに気づきました。

LEDライトと棚を買って、室内に「ミニ植物工場」を作り、発芽させてから植え替えると言う方式を試してみたこともあります。

LEDライトの照度が小さかったこともあって、本葉が出るまでに日数がかなりかかりました。

本葉が出ないうち、双葉が出た状態で畑に植え替えようとすると、細い胚軸を折らないようにするのにかなり気をつかいました。

畑にセルトレイを置いて、種をまいたこともあります。

セルトレイを灌水トレイに入れて、水を満たしておくと、土は乾きませんが、酸素不足で種がよく発芽しませんでした。

灌水トレイから出してしまうと、土が乾きやすく、種が膨らんだ後、根が水を吸う事ができないうちに枯れてしまう事が起きました。

ある時、育苗してから畑に植えるのでなく、種が水を吸って膨らんだ状態かせいぜい根がちょっとのぞいたぐらいの状態で土に入れてあげると、発芽率が良くなる事に気づきました。

双葉の状態で細い胚軸を折らないように気を遣う必要もないですし、土の中でそのまま根が伸びていけば、発芽してきてくれます。

この方法でやるためには、種まき後、土が湿っている事が重要です。少なくとも、数日間、種の周りの土が湿っていることが必要なようです。

その後は、根が地中に伸びて水を吸い出すので、表面が乾いていても発芽の過程は進行していくようでした。

そこで採用したのが、「鎮圧」と言う技法です。「鎮圧」は種まきの前後にわざと畝の上を歩いたり、タイヤを転がしたりして、土を「固める」作業です。

せっかく、耕して土を柔らかくしたのにと思うかもしれません。

しかし、耕した直後の土は、土の細かい隙間どうしが「切れて」しまっていて、地表に地下水がにじみ上がりにくい状態になっています。

鎮圧をして、少し土を「固めて」あげると、細かい隙間どうしがくっつきあい、毛管現象で地下水がにじみ上がりやすくなります。

鎮圧をした後、レモン絞り器を使って、土に円錐状のクボミ(深さ2-3センチ程度)をつけ、そこで種をまき、埋め戻して、また鎮圧すると割とよく発芽してくることが分かってきました。

育苗する場合も、2日ぐらい前に種をティッシュを湿らせた中に置き、ポッドの中の土を指で押すなどして、「鎮圧」してから種をまき、種の上からかけた土を、また指で押して鎮圧する、

そして、麦わらなどをかけて土が乾きにくい状態にしておくと、よく発芽してくることが分かってきました。

ポッドの底の穴から根は地面に伸びて、地中の水を吸ってくれます。あまり水やりをしなくても、苗は生長をしてくれるようです。

地面に深さ25センチ、幅50センチから1メートルほどの溝を掘り、その溝底にポッドを置くようにすると、地表の気温変化を和らげてくれ、冬は比較的暖かく、夏は比較的涼しい環境におかれるため、野菜は生長してくれるようです。

なお、種まき前に濡れティッシュ上に種を置くのは、せいぜい2日前ぐらいが妥当で、それ以上になると、根が伸びすぎて、逆に発芽率が悪くなるようです。(ティッシュ上に「ひげ根」が張られ、ティッシュから離して土に入れる時、ひげ根を切ってしまうので、種は一時的に水が吸いにくい状態に置かれるためだと思われます。)

このように、種まきから発芽の機序を細かく観察した結果、

2日間濡れティッシュ浸潤⇒鎮圧種まき(地面に直播きする場合は、レモン絞り器でまき穴をつける、ポッド育苗の場合は深さ25cm、幅50cm~1メートル程度の溝底に置く)

と種まきの失敗が起きにくいようです。

半農生活の場合、毎日畑に行って、水やりをすると言った事はできません。

ある程度「放置しても」大丈夫な技法を追求してきた結果、こうしたやり方にたどり着きました。

半農生活で新規就農する人達にこうした方法を普及することも進めていきたいと思います。

2週間予報は、今後、ほぼ連日、最高気温30℃以上の真夏日が続き、日によっては35℃以上の猛暑日、もしくはそれに近い暑さとなるとしています。

7/6-7/7頃(小暑)あたりまで雨が降る日があるようです。それを過ぎると連日カンカン照りの「梅雨明け」になるようです。

五枚目の数字づくり、本日のお題は、2、12、3、9を使って2を造るです。

頭の中で考えていないで、実際のポーカーチップを積んだり並べたりしてやってみましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?