見出し画像

健康観察をどうするか

【オンライン学習支援校プロジェクト15】

 私が通常学級の担任時代の健康観察は、「自分が子どもの名前をフルネームで呼んで返事をもらう。その時元気かどうかを、答えてもらう」という方法でした。シンプルで当たり前の方法です。先生方の中にはリレー形式で子ども同士でさせて楽しませたり、具合が悪い人だけを聞いてチェックし、スパッと終わる方もいました。しかし私はどんなに忙しくても一人一人の氏名点呼を数十年続けてきました。数が40名近くいても。

 どうしても時間の都合でできない場合は名字だけ、あるいは他の時間に、ということもたまにありました。しかし基本一人一人、そして教師主導です。そうすることによって必ず登校した子どもの顔(目)を見て様子を確認できます。また声のトーンや答え方でも、体調をある程度判断できます。授業中あまり発言しない子供でも、この時だけは緊張しながらも人前で声を出します(出せない子は手をあげるだけでもよしとしてました)。そして私と子供全員との、毎日行う大事なコミュニケーションの場でした。

 長期欠席者(不登校)の児童がいた時も、名前は呼びました。返事がない時、子供側から「お休みです」と声が出ます。私も時々「どうしてるかな?元気かな」「明日は来るといいな」などと独り言のように付け加えました。たまに子どもたちから「なぜ休んでいるんですか?」と質問が出ることがありました。それに対しては、クラスの状況や発達段階に合わせて答えていました(まだ体調が悪いようです、気持ちが学校に向かないようです、家で勉強を頑張っています、昨日行ったら元気にしていました、なんとか行きたい気持ちはあるようです・・など)

 さて、現在私が関わっている子どもたちは、ほとんど学校へ行っていません。でも私は、毎朝何人かに会っています。Zoom上で。市内中の多数の学校に在籍する子どもたち。でも名前を呼ぶことはありません。子どもからの声は出ません。顔もほとんど見えません。でも、そこで健康観察的なことはしています。ロイロノートのカードで行っています。 超簡単。今日の気分は?3つから選ぶだけ。

いいなと思ったら応援しよう!