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「人と人の関係性」へのまなざしを深めるため、システムコーチングを学びはじめます。
「組織は生き物である」
どれだけ組織図を固めても、組織やチームは毎日同じ姿をしていることはなくて、
そこにどんな人がいて、それぞれが何を感じているのか。
どんな会話や活動が行われていて、どこに向かおうとしているのか。
日々刻々と変化していく。
そして、ちょっとしたことで、均衡は崩れ、くっついたり離れたり、柔らかくなったり硬くなったり。組織って本当に、動的なもので、捉えるのが難しくて、でも温度感があって、とても興味深い。正解がないからこそ、もっと知りたくなる。
私にとって「組織」はそんな感じの存在です。
でも、ただ興味深く観察して、見守っているだけではなくて、もっと目の前の組織やチームが「ありたい姿」に向けて、前進していく力になりたい。
そう、思っていた時に出会ったのが、「システムコーチング」でした。
「システムコーチング」とは
システム・コーチングとは、コーチがシステムを構成する個々人が持つあらゆる思いや意見を「システムの声」として尊重し傾聴していくことで、今システムに何がおきているのかが明らかとなり、その結果メンバー同士が「自覚的」かつ「意図的」に良い関係を創り上げていくプロセスを支援すること。(CRR Global Japan)
「システム」とは、 2人以上の人間によって成立するもので、企業や組織・チーム・上司/部下から家族やカップルなど全ての関係性を含みます。
最近では、「コーチング」という言葉もどんどん聞くようになってきましたが、まだまだコーチングも「個人」に対して行うことが多いように思います。この「システムコーチング」は、個人ではなく「チームや組織の関係性」に対して行うアプローチで、チーム・組織は「今自分たちに何がおきているのか?」を自覚し、その状況にどう対応するかを、自分たちの意思で意図的に選択できるようになります。 (この「関係性は意思」という考え方も目から鱗だった)
(CRR global Japan)
最近では、「心理的安全性」や「組織の成功循環モデル」などが話題となり、メンバー間の「関係の質」が以前にも増して重要だ、と語られることも多くなってきました。 また、コロナ禍でコミュニケーションの取り方やあり方が大きく変容していく中で、「メンバー同士の"いい関係"をどう作っていこう?」という悩みも一層増え、システムコーチの需要も高まってきている、という話も、スクールを開催している方に伺いました。
私が「システムコーチング」を学ぼうと思ったわけ
そんな中、私自身はなぜこのタイミングでシステムコーチを学ぼうと思ったのかを備忘録的にも残しておこうと思います。
もともと、冒頭でお話ししたように、単純に「生き物としての組織」への理解をもっと深めたい、という気持ちや、「いきいきとした組織と個人を増やしたい」という不動のマイミッションの存在はあったのですが、
それに加えて、「今こそ学ぶしかない!」という思いに至った理由は3つほどあります。
1.パーソナルコーチングの限界
この春から、独学でコーチングを学び、「とりあえずやってみよう!」の精神でパーソナルコーチングのセッションを開始しました。セッションを受けてくださった方々は皆さん、真摯に自分と向き合い、自分自身を理解していきながら、「こうありたい」という姿に向かって、前向きに歩を進めようとしてくださっていました。
しかし、どれだけセッションを受け、今までと行動も姿勢も変えようとしても、所属している組織や周囲の人との関係性に何かしら課題があると、それがブレーキとなってしまい、最大限の結果を得ることが難しい、というようなことが多々ありました。
もちろん、そういった状況の中でも、「コントロールできること」と「コントロールできないこと」を明らかにして、ちょっとでも前に進んだことや自分自身の変化・成長を感じられるように、サポートはしてきてはいたのですが、それと同時に「個人に対してだけでなく、組織やチームといった集団に対して、安心・安全の場を作り、集団として思うままに走れるサポートをしていくことも重要なのではないか」と思うようになりました。
どれだけ、いい種を持っていたとしても、その種を植える土壌が豊かに肥えていないと、美味しい果実を得ることはできません。そのための「土づくり」をお手伝いしていくことが、必要なのではないかと思ったのです。
2.チームがうまくいかない時に、「誰かのせい」にしない
組織課題の話には、よく「リーダー/マネージャーの役割」の話が出てきます。また、「何だか最近雰囲気が良くないなぁ」という時に、「不満ばかりを漏らしているメンバーがいるからではないか」「〇〇と△△が対立しているからではないか」というような話もよく聞きます。
それでは、チームや組織がうまくいかないのは、リーダーのせいなのでしょうか? 不満ばかり漏らしたり、誰かと誰かの対立があったりするせいなのでしょうか?
きっと、「どれもそう」なのですが、「誰かのせい」ではないんだと思うんです。
全ては、その「組織/チーム」で起きている現実であり、起きていること全部まとめて「自組織」。孤軍奮闘しているリーダーも、不満たらたらのメンバーも同じ組織の一員。それぞれが、組織を構成している一部。なので、それを「一つの有機体」と捉えて、起きていることを丸ごと明らかにして、声なき声を拾って、みんなで向き合っていくことが必要なんだと思うんです。
でも、自分自身もそのシステムの一部であれば、どうしても「見えること/見えないこと」が出てくるはずなので、こういう時に第三者として、「言葉にされていないアレコレを表現することをお手伝いし、伴走する存在」が必要なのでは、と感じ、そんな存在になりたい、と思うようになりました。それが、「システムコーチ」というものなのかなぁ、と現時点では考えています。
3.人はどこまでいっても「関係性」の中に生きている
1や2は比較的最近、自分の身に起こったことや、そこで感じたことなのですが、少し将来へ思いを馳せた時、「まだまだ、システムコーチの存在を必要としているチームや"共同体"は多そうだぞ。そこに飛んでいけるコーチになっていきたい」と、改めて思いました。
2人以上の人間が、何かしらの目的を共有して一緒にいれば、それはもう「システム」であり、「関係性」が生まれています。今はまだ出会えていない、「こうありたい!これを実現したい!」を抱えたチーム・パートナー/家族・地域・教育現場などなど。 人はどこまでいっても関係性の中に生きていて、その分関係性の悩みも尽きない。なんなら、もっともっと複雑に難解になっていきている。だからこそ、「"いい関係づくり"について、ちょっと悩んでるんだよね」という時に、声をかけてもらえる存在になることが、ずっと変わらない自分自身のミッションにもつながるのでは、と感じています。
これから
まずは、ORSCというプログラムを受けます。11月から月に2,3日程度を半年間。さらに資格取得まで目指すとなると、そこからさらに8ヶ月。金額もかなりかなりかかります。 (車買えちゃう・・・)
それだけ、簡単には習得できない、覚悟のいる領域に挑むということなんだろうと思います。途方もなくて、さらに「関係性」という目に見えないものを扱うことに対して、正直ビビってます。 それでも、久々に新しい学びを前のめりに取りにいくということに、とてもワクワクもしています。
そんな、新しいチャレンジに対して、時間とお金を捻出するためのサポートを快く引き受けてくれた夫にも大大大感謝。(まずは、我が家がシステムコーチングを受けた方がいい気もするけれど。笑)
さて、これからどんな発見と変化が自分に訪れるのかが、とにかく楽しみです!!そんな様子も、残していけたらと思っています〜!!(システムコーチングの情報ってほんとまだ少ないんだよな・・・)
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