天井桟敷の人々
今日はとても古い映画のレビューをば。
私の大好きな映画です。
天井桟敷の人々(マルセルカルネ)。
ストーリー自体は古典的でありふれてるけど、76年前ちょうど終戦の年に公開された映画ですもの。だけど古くない、新しくもない、いつの時代に観ても素晴らしいという感想しか出てこないまさしく普遍的な価値がある映画。
76年前に再現された19世紀終わりの頃のパリの街や人々のやりとりが微笑ましいし、これだけでご飯8杯くらいいける。
ガランスめちゃくちゃ美しいんだけどちょっと歳いってません・・?って思って後で調べたら当時すでに、47歳!?ちょっとどころじゃなくて、おったまげ。
バチストとガランスの愛を語り合うシーンはキュンキュンした、私最近映画を介してフランス人にキュンキュンさせられまくってる、フランス人のロマン私に刺さり過ぎてる、もうフランスに引っ越そうかな。
ガランスがバチストの熱烈な愛の告白に対して「そんなに真剣に言われると怖いわ」
みたいなこと言ってたけど、彼女はもしかしたら幸せになることが怖かったのかな。幸せに慣れていないひとは真っ直ぐ幸せを掴み取ることが出来ないと思うのです。
そして終わり方がもう秀逸過ぎてですね・・・
どんなに愛し合っていてもタイミングや身分が邪魔して永遠に一緒になれない2人ってのは現代でも良くある話だし、70歳越えてからやっと一緒になれましたなんて人を知っているから(私のおばあちゃんですが)、そんな結末を想像したりして余韻に浸るのもこれまた一興でした。
天井桟敷の人々とマルセルカルネの映画がその他何本かU-NEXTで配信されていますヨ。
私ももう一回観ようっと。
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