いい質問でした。
梅田蔦谷書店であった「#ぼくたちが選べなかったことを選びなおすために」刊行記念トークショーに行きました。
登壇は著者の幡野広志さん・編集の古賀史健さんのおふたり。司会は田中泰延さん(以降、ひろのぶさんとお呼びします)。
「マイクはアゴに付けて話す」お話は始まりました。
ひろのぶさんのアゴからマイクが離れる度に、声が聞こえなくなります。どんなに良いことを言っても、相手に声が届かないと自分の考えや気持ちは「伝わらんのや」という分かりやすい例えです。
池袋の三省堂であったトークショーで、糸井重里さんは、#ぼくたちが選べなかったことを選びなおすために を本にするのに一番悩んだのは「告白して内蔵をみせること」になら無いようにすることだったと仰ってました。
今日のトークショーでも、古賀さんはお父様から感想がまだ聞けないとお話されてました。
100冊以上の出版に携わったなかで初めてのことだそうです。
自分も「死ぬこと」と考えると気持ちが弱くなります。
いろいろなお話を聞けました。
そのなかでも、いま一番心に残っているのは、参加者からの最後の質問でした。
「妻と死について話をしたいがうまくいかない。熱を籠らせないように話をしたい。」
そうだよ #ぼくたちが選べなかったことを選びなおすために
ぼくたちのはなしなんだ。
あまりにいい質問だったから、彼の写真を撮りました。
正面きって「自分が死んだら」とか「君が死ぬとき」と言っちゃうと、そのつぎの言葉はもっと重たくなってしまうような気がします。
自分は最近、どうやったら楽しく暮らせるかな?と家族と話せるようになりました。
痛いときは、ひろぽんしゃぶでいいんだよとひろのぶさんがいってたよ。自分に嘘つかなくていいんだよと幡野さんが言ってたよ。じぶんもちょっとそう思うよ。
ちゃんとした言葉に出来て来なかったことが、彼の質問とそのあとの幡野さんの返答のやり取りですっと入ってきました。
ほんとに行ってよかったです。
2019年7月7日の日記です。
晩ごはんは、551蓬莱の豚まんとシュウマイです。