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突発性難聴【点滴治療終了】2023.12.27〜29
発症16日目
昨日、退職したことで気分的には少し楽になった。
スタッフや患者さんに迷惑かけずに済むという安堵感からか、起床後、キッチンで袋のシャカシャカ音を聴いた時に耐えられるレベルになったような気がした。
聴覚過敏の状態だと、袋のシャカシャカ音、食器がぶつかる音、蛇口の水がシンクに跳ねる音、食器棚の開閉音、ケトルの蓋を閉めた時の音…
キッチンには苦手な音で溢れている。
音がうるさいから…という理由で、仕事してくれている旦那さんに頼めるわけではないので、耳栓したり、無理に耐えたりしながら家事をこなす。
今日は午前中に耳鼻科で5回目の点滴治療の後、午後からは鍼を刺すタイプの鍼灸院(3回目)の予約がある。
耳鼻科までは車で片道35分、自宅から鍼灸院までは片道25分。
今日は2時間近く運転しなければいけない。
気遣ってくれた母が、たまたま仕事が定休日だったので、途中で実家に寄ってお昼ご飯を食べさせてくれることになった。
こういう時、母の存在は本当に有難い。
発症したことを打ち明けた時も、しばらく私が安静にできるようにと惣菜やらお菓子やらを買ってきて、仕事帰りに持ってきてくれた。
自分も仕事で疲れているのに…
毎回、泣きながら受け取っていた。
今でも思い出すと、この歳になっても親の世話になる情けなさと、無償で与えられる嬉しさに涙がでてくる。
発症17日目
今日は8時半に鍼を刺さないほうの鍼灸院(3回目)の予約があるため、早めに起きて準備した。
夜間の中途覚醒が続いており、アラームを設定していなくても寝過ごすことは全くない。
なぜなら、ほぼ寝ていないから。笑
複数音の耳鳴りがあった頃よりは比較的寝やすくなったが、左耳のすぐ近くで、耐えずキーーーン、リーーーンと鳴っているため、うるさくて落ち着いて寝られない。
耳鳴りがある方、夜どうしてますか?
刺さない鍼灸院の治療時間は約15分。
聴力が改善してきている旨を説明すると、数回で改善がみられた場合は、私の体は鍼灸治療が合っているかもね、とおっしゃった。
西洋、東洋、どっちの医学が効いているか分からないが、良くなっているのならば、なんだっていい。
午後からは耳鼻科での6回目の点滴治療。
毎日通っているため、点滴から会計までの流れも把握できるようになり、会計時にコインパーキングの駐車券を出すのを忘れることもなくなった。
(初回は、駐車券を見せれば1時間無料の券を渡してくれることを知らなかった為800円払った。)
(2回目は耳鼻科で渡してもらった無料の駐車券を、精算機でもたもたしてたら2枚重ねて入れてしまい、1枚分が無効になった…笑)
発症18日目
耳鼻科での7回目の点滴治療。
今日は年末営業の最終日ということで、聴力検査も行った。
体感的には前より聞こえないことはないが、耳鳴りや聴覚過敏の症状が強く、うるさすぎて聴こえないという状態。
おそらく、体験者にしかこのニュアンスは伝わらない…笑
〈5回目のオージオグラム〉
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左右同じ…とまではいかないが、聴力は回復してきた!
嬉しくて、またカルテに貼ってある結果を写メらせていただいた。
耳鼻科の医師からは、
「今日で点滴治療は一旦終了し、ステロイドは処方分はそのまま飲み続けてください。また他の薬が切れる頃に来てください!」
とのことだった。
点滴治療を受けてからメキメキと改善してきた私からすると、ここで終了するのは不安だったため、
「年明けは点滴治療はしないということでよかったですか?」
とお聞きしたら、
「点滴治療の効果は発症してから約2週間くらいだからねー」
とのことだった。
あぶねーーーと言いそうになったが、心の中にとめておいた。
発症してから1週間以上経過していた段階からの治療開始だったので、恵まれていたのかもしれない。
相変わらず耳鼻科のBGMは高音で頭に突き刺さってくるし、高音と中音の耳鳴りがうるさいが、とりあえず聴神経は復活したようで安心した。
◇発症した方にお伝えしたいこと
私の場合、初期の聴力が平均が65dBだったので、中高度難聴に分類されます。
71〜90dBは高度難聴に分類されるのですが、音域によっては90dBもあったので、日常生活ではかなり不便な状態でした。
ちなみに、難聴の度合いの指標としては、
56〜70dB…中高度難聴:大声で話されても完全には聞き取れない
71〜90dB…高度難聴:耳から30㎝で大声で話されても聞き取れない
こんなレベルです。
今思うと、よく仕事できたなと思っています。笑
ここまで改善してきた要因としては、
○耳鼻科に早期に受診したこと
○鍼灸院にも通い、東洋医学の力も借りたこと
○ビタミン点滴治療を受け、代謝を良くし、神経回復に作用のあるビタミンを体内に直接入れたこと
(点滴の中に含まれるものは【発症13日目】に詳細に記載)
◯YouTubeなどを駆使して、諦めずに毎日ツボ押しを行ったこと
○耳に良いとされるビタミン類や葉酸を積極的に摂取したこと
が大きいと考えられます。
毎日の点滴通院に加え、鍼灸院…
正直、非常に辛い時期でした。
メンタルもそうですが、お金がどんどんなくなっていくのです。笑
このような感じで、一旦聴力は回復したのですが、後日、また聴力低下してしまったのです。
突発性難聴は、基本的には再発せず、片側の耳に発症するのは1度きりと言われています。
しかし、現にもう1度聴力低下したのです。
なので、発症してしまった方がこの記事を読んだ場合、しばらくの間は油断しないでください。
〈発症し、悪化した際の2回目のオージオグラム〉
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〈回復した時のオージオグラム〉
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ここまで聴力が低下した場合でも回復する!
という、他の方の体験談が、私が発症した当時の心の支えでした。
なので、もし絶望的になってしまった方がみえたら、大丈夫だよとお伝えしてください。
突発性難聴は自分との闘いだと感じました。
それだけ、難聴になったり、耳鳴りがひどいと精神的に病んでしまうのです。
実際に耳鳴りを苦にして、鬱になってしまう方も少なくないそうです。
そうならないためにも、突発性難聴を軽視せず、もし発症した方が身近にしたら寄り添ってあげてほしいなと思います。
ここまで読んでくださってありがとうございます(^^)
こんな会ったこともない奴の日記みたいな記事を見ても、ハートを押してくれる方に感謝してます(*´꒳`*)
すみません、基本ネガティブなので…笑
いつもありがとうございます(^^)