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オートコミュニケーション

前回の投稿で「むしろこれだけで、1本記事書けるということを思い出した。

娘は、よく吐く子だった。義両親が娘を見に来た時には噴水のように吐いて自己アピールし、産院の出張フォトサービスでは、写真撮影が終わると盛大に吐いた。母乳指導では、げっぷついでに吐き、退院後の生活でもよく吐いた。げっぷをさせたはずなのに吐いた。幸いお下がりで肌着を大量に頂いたので着替えに困ることはなかった(貰ってなかったら、親に追加購入絶対頼んでた)シーツも予備がなかったらえらいことになってた。急に
「ヒェァッ!!」と甲高い声と共に吐き、しゃっくりしすぎて吐いたりもした。

実家から自宅に戻った後も、友達が訪ねてきて、抱っこした時に「抱っこするのはいいけど、吐くよ」と忠告したら、そんなところは期待に応えないでええわと突っ込む余裕もなく吐き、1ヶ月検診で相談したところ、赤ちゃんあるあるで片づけられたが「げっぷさせた後も、暫くは抱っこしてた方がいい」と聞いたので授乳後は無となり抱っこし続けた。
その後も、助産師訪問では「さばちゃん。こんにちわー」と声掛けと同時に吐き、謎の下痢が続いた時に小児科に行った時にご婦人に「かわいいあかちゃんねー」と話しかけられてやっぱり吐いていた。

ここで、ある仮設が立った。「あれ?もしかしてうちの娘『吐くこと』で他者とコミュニケーション取ろうとしてる???」しかし、この日を最後にあまり娘は人前では吐くことが減った。家では、相変わらず吐いていたけど、ソファーカバーも娘の産まれた年は何度も洗い替えた。当時流行った芸人のギャグにかけて、その日一日娘が吐かずに過ごせた時は旦那にLINEで

「安心してください!はいてませんよ!!」

と送るのが日課になった。離乳食を食べるようになってから吐く回数も激減したので、いつの間にか吐かなくなった娘が、年少の時胃腸炎で吐いた時

「めっちゃ懐かしい娘の匂い(胃酸)の匂いがする!!」

と懐かしさがこみ上げてきた時は、もう、なんか本当に娘の吐き癖で病んでたなと思ったわ。

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