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既卒社会人(アラフォー)が管理栄養士国家試験に一発で合格した方法

こんにちは。

今年の第35回管理栄養士国家試験に受験し、無事一発合格することができました。

今日は既卒・アラフォーである私が管理栄養士の合格にむけて勉強し始めた時期・勉強法をご紹介します。

その前に少しだけ簡単に自己紹介を。

私は学生時代、持病を抱えていたため大学卒業後は栄養士の資格のみ取得してその後は栄養士関係の仕事とは無関係の一般の企業に就職しました。

この頃は自分が栄養士関係の仕事をするようになるとは思いもしませんでした。

そんな私がもう一度栄養士を仕事にして独立しようと思ったきっかけは、医師にも一生治らないと言われ続けた病が、食生活を変えていくうちに回復し30になるころには全く症状が出なくなっていからです。

食事の効果ってすごい・・・と身をもって経験しました。

30代は薬膳の勉強もし、仕事では献立の作成や料理教室をしていました。

体調は安定したまま子育てもひと段落してきた39歳の夏。

管理栄養士国家試験に挑戦しようと決心し、7月中旬あたりから教材を揃えて勉強を始めました。


既卒社会人のための管理栄養士勉強法 


⑴自分に合った参考書を選ぶ(準備編)

私の場合、大学卒業から約20年近く経過していたため、ほぼ一から勉強をし直さなければならない状態でした。

法律もほとんど変わっていましたし、何しろ手元に学生時代の教科書は一冊もありません。

そこで最初は参考書選びから取り掛かりました。

参考書はネットで多くの合格者が使ってきたものを調べ、Amazonのレビューを確認し、最終的には実際に本屋で手にとってみてこれは自分に合いそうだなというものに決めました。


以下、私が受験勉強に使った参考書です。


一番やさしい管理栄養士国家試験合格講座

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何もかも忘れていて一から勉強!という方にはとにかくこれが一押し!

内容は題名の通り、とてもやさしい内容です。こちらの参考書は、実際に授業を受けているような感覚で勉強できるので、私のように卒業から何年もたっていてほとんどの内容を忘れている人には、かなりおすすめの参考書です。

初めて栄養学を勉強を始める人にもわかりやすく、国試の重要ポイントは良くまとまっているのでサクサク進んで勉強が楽しくなり俄然やる気が出てきます。

各章ごとに確認用のチェックテストがついており、この一冊を最初に仕上げておくとけっこう自信になりますよ。

★小さな成功を重ねて自分に自信をつけていく。

これは全てのことに言えることですが、受験勉強に関しても当てはまります。

簡単な参考書でも1冊を完璧にしておくとかなりの自信になりますから。

そこで私は、最初は2章づつ、この一冊を完璧にしていくことから始めました。

ただし、この本は全科目の全てが網羅されているわけではないため、国試対策としてこれだけで済ますには既卒受験者には知識が足りないので注意です。


◉クエスチョンバンク

いちばんやさしい管理栄養士だけでは足りないので次に用意したのがこちら。

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クエスチョンバンクは現役生から既卒生まで幅広い人気を誇ってる参考書ですね。過去問ベースで1冊にまとまっているので魅力で、分厚いけれど説明もやさしく使いやすかったです。

ただとにかく分厚い。持ち運ぶこと前提だとしたら、最初に科目ごと分解しておくといいですね。(私はカッター作業が苦手なので結局分厚いまま持ち運んで使っていました。^^;)

クエスチョンバンクは先に過去問を解き、次のページに解説が書いてあるパターンの参考書です。

こちらの参考書の特徴は、過去の問題によっては受験生の解答率が記載されているところです。

正解率の高い問題は、必ず抑えておかなければならない目安となりとても参考になりました。

しかし、残念ながらこの一冊で全範囲を網羅しているように思い込んでいたのですが(とても分厚いので・・・)私にはちょっと解説が物足りなかったんですよ。

国試の過去問に出てくる用語をこちらで調べようとしても載っていないことが多々あって、勉強しているうちに分からない用語や単語がちらほら出てきてプチストレスでした。

どうしても一発合格のしたいアラフォーの私はもう少し深いところまで解説のある参考書がほしい。

クエスチョンバンクの活用法としては、こちたに載っていない用語は他の参考書(私の場合、次に紹介する東アカのオープンセサミを購入)もしくはググりながら足りない情報をどんどん書き込んでいました。(※しかしGoogleで知らべても時々間違っていたり古い情報の場合もあるので注意が必要)

メデックメデイアには、クエスチョンバンクの他に各科目ごとに参考書が出ているので、理解を深めたい方は苦手項目のみ購入しても良いかもしれません。

ここではコスパ重視・効率重視であえて省きました。私は結局購入はしませんでした。

このクエスチョンバンクだけでもけっこうな情報量ですからね。仕事や家事をしながらこの一冊を覚えるのもけっこうハードモードでした。


◉東京アカデミー オープンセサミシリーズ 管理栄養士

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手元に教科書を一冊も持っていなかったため、こちらは教科書的な位置付けで一冊だけ用意しました。

私の場合20年近く前に卒業しているため、最新の情報がまとまっている参考書はとても役に立ちました。

メルカリで前年度のものを1000円で購入しました。時期によってはもっと安く手に入るかもしれません。

こちらを購入するまでは分からない用語はググればいいと考えていましたがネット上の情報は正確でない物もあるので、やはりまとまった教科書(専門書)は一冊持っていると安心です。

特に人体・基礎栄養・臨床は知識を深堀りしていく必要があったため、こちらの参考書はとても役にたちました。

管理栄養士の国家試験は、基礎栄養・臨床栄養は前半にしっかり時間をとって勉強しておくといいです。こちらの教科は勉強した分、点数に大きく結びつきますよ。

最終的には過去問の5択全てを迷いなくスラスラと説明ができるようになるようにします。

過去問で何度も出題されている項目は、毎年違う形で問われる場合が多いので、繰り返し解いて頭に叩き込むとよいです。

丸暗記ではなくきちんと理解していれば聞かれ方が変わっても答えられますからね。

この参考書はあくまでも教科書的な位置付けで使いました。

まずは前述したこの3つの参考書を使い、私はクエスチョンバンクをベースに勉強をすすめていきました。


女子栄養大 管理栄養士国家試験受験必修過去問題集

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前述したいちばんやさしい管理栄養士とクエスチョンバンクをひととおり解き終えたところで、次に使ったのはこちらの過去問集と一問一答管理栄養士問題集です。

この管理栄養士の過去問題集は、一番使いました。

毎日3ページずつ解いてみて間違えたところにチェックを入れひたすら繰り返す。慣れてきたら全ての文章を正文になおせるように分解して解いていきます。

※ 過去問解説は全て目を通しておく

解説から出ると言っても過言ではないほど重要です。そもそも過去問に出ている5択問題は全て、出題者側からすれば抑えておいてほしいポイントが網羅されているわけです。

最後に過去問を何度も解きなさいと言われるのは、そこに出題傾向が全て載っているためです。

全く同じ問題は出ないにしろ言葉を変えてきたりちょっとつっこんだ内容だったり省略用語が出てきたりすることが多く、多くの問題は過去に出た問題をひねってあるだけです。

解説は読み飛ばすことなく熟読しましょう。読み続けるうちに知らない成分や語句がたくさん出てきますが慌てずに。

知らないことばはすぐに調べてクエスチョンバンク等(自分がメインで使う参考書)にメモしておくとよいです。


何度も間違えるところは付箋に書き、目立つところにはりつけて日々目を通せるようにする。

暗記ものはとにかく付箋に書き、毎回目につくところに貼ってておいたので嫌でも頭に入りました。

これは今までの付箋の数々。私はこれを毎日必ず目にするキッチンの扉に貼っていました。(かなり時間がなかったので殴り書きです笑)

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最終的には過去問の5択全てを迷いなくスラスラと説明ができるようになるようにします。

過去問で何度も出題されている項目は、毎年違う形で問われる場合が多いので、繰り返し解いてどんどん深堀りして勉強していくとよいです。

きちんと理解していれば聞かれ方が変わっても答えられますからね。


正文にできるほど頭に入ってきたら、実際にまっさらな状態の過去問集でもう一度解いてみましょう。

次にやることは使い込んだ過去問題集でなく、別の参考書の過去問(書き込みなしのもの)を使いました。

過去問集はべつの業者のものを買っておくと、解説次第で更に知識が増えていくという相乗効果もありますからね。

また、過去問は厚生労働大臣のホームページからもダウンロードできるので、時間のとれるときに本番の試験と同じように朝から時間を測って解いてみることをおすすめします。



◉一問一答 管理栄養士

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こちらも過去問5年間の問題集と同時に購入したもの。

コンパクトにまとまった一冊なので、移動中やお出かけ先で目を通すことができ、忙しい社会人にはとてもおすすめです。

私はこちらを必ずバックに入れておいて、空き時間には繰り返し一問一答で確認できるようにしました。

この一問一答問題では、右に答えがありますが正しい問題に関しては○しか書いていなかったり、簡単な答えのみしか載っていないこともあったため、私は右側の解答スペースの隙間に補足を自分で書いて知識を増やしていきました。

この本のメリットは何しろ持ち運びが楽なのがとてもいいのです。バックを選ばない大きさがありがたかったですね。

電車の移動中などでさっと目を通すことができて便利でしたよ。


◉耳から覚える管理栄養士シリーズ


もうね、こちらは本当によく利用させていただきました。秋頃にこちらの動画を知ったのですが、出会えたことに感謝!

お風呂の中でよく聞いていました。有料級の動画だと思います。

私は家事の最中もひたすら聞き流していました。これがとっても良かった。

スマホをついつい触ってしまうという方にはもってこいですね。聞けば聞くほど頭に入ります。

過去問を解き終わった後に頭を適度に休めるのにも重宝しましたし、前日ホテルに宿泊した際にも最終段階ではこちらの動画を聞き流すようにしてベットの中で休んでいました。

このシリーズの制作者である長ネギさん、本当にありがとうございました。

さて、ここまで私が使ってきた参考書や動画の紹介をしましたがここからは国家資格一発合格というゴールに向かって計画をたてることが非常に重要になってきます。


(2)管理栄養士合格に向けた計画の立て方(実践編)

どんなことでもそうですが、ゴールを決めたからにはそこに向かっての細かい計画が必要です。

だいたいどの科目でどのくらいの点数をとればよいのか自分なりのイメージを必ず抑えておくこと。

管理栄養士国家試験は全部で200問です。

そのうち120点以上(6割)とれれば合格となります。まずこのことを頭に入れておいた上で、計画をたてましょう。

過去問を解く前にやっておいてほしいこと

まずこちらで紹介させていただいた、いちばんやさしい管理栄養士の教科書を一通り終わらせることを第一にしてほしいこと。

なぜかというと、既卒受験の方が突然過去問をみたところでちんぷんかんぷんだと思うんですよ。

短大や大学を卒業して1〜2年経過の方ならまだしも、私のように20年近く経って過去問を突然解いてもモチベーションがドン下がりするだけ。

それよりも先にある程度(思い出すために)、参考書にとりかかって確認テストをするほうが確実にモチベーションもあがりますし、実力もついてきます。

最初にそんなにボリュームはないけれど一通り書いてあるやさしい参考書をまずは仕上げておくことをおすすめします。

いちばんやさしい参考書を一周したら、確認テストがあるのでもう一度解いてみましょう。もちろん間違えたところは完璧になるまで繰り返し。

付箋などを貼って目立つようにし繰り返し解くことが大切です。

どの参考書でもそうですが、よく分からないところやもう少し深堀りして勉強したいところが必ずでてくると思うのでそのようなときには、その都度、調べたものを書き込むようにしました。(私の場合はクエスチョンバンクですね)

次回は過去問題集編です。

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