あんなこんなこと ーポップ考
コロナと熱中症が不安をあおる中、よんどころない用事で大阪へ。夕方には雹も降ってきてやむを得ず大阪泊まり。これが凶と出るか、吉と出るか?
翌日空いた時間に、奈良の「正倉院宝物再現模造展」に行こうと大決心。
いきなり目に飛び込んできたのは「これぞポップ! 」 陽気でウキウキ状態。人の少ない博物館でじっくり堪能した。
ごちゃまぜ感は人を元気にする。正倉院にあるものは日本古来と言ったって、大陸から渡ってきた帰化人に負う。 日本古来の職人たちも刺激され技を磨いたことだろう。琵琶も撥も渡来人たちのもたらした色彩感覚が日本古来のものと合わさって見事に調和している。
ごちゃまぜ感は陽気なポップの原点だ。
"わかる"も"わからない"も棚上げしてまず一歩踏み出す。
"やっちゃえ!" やらなければ何も変わらない、やれば何かが動いて何かが変わる。何事も排除せず、ごちゃまぜ感の中で動けば、そのうち調和が生まれる。なじんでくるということかもしれないが(笑)
重々しいのはごちゃまぜ感にそぐわない。過去にこだわるのもそぐわない。「いのちひとつを友として」あっちでなるほど、こっちでなるほど、ごちゃまぜにして軽~く、軽~く、身を軽~く。からだもこころも凝り固まったらいいことなし。流れて、交感して、ごちゃまぜにする。身軽に動けないコロナの時代、ポップの対象は自分のからだ。これなくして何がいのちぞ!
「正倉院宝物という伝統的な品々はもっと重々しいものであるぞよ!」
どっかからお叱りの声が聞こえてくる(笑)でもね、伝統は過去の遺物として奉るものじゃあなく、今の自分にどんな力を与えてくれるかが大事だと思わない?この琵琶や撥に秘められた思い、技、感性、精進は今、生きて働きかけるからこそよみがえるというもんだ。古希の年の終わりに見つけた個人的ポップの中身。これで当分生きていこう。コロナ感染、もしかしたらを考えて、この先一週間は誰とも会わず引きこもって暮らすことにする。
(次回はポップ版「知恵するからだ」考です)
《お気に入りハンカチ画像追加》
この色彩に合わせて洋服をコーディネイトしたほどのお気に入り。ポップなどとはつゆ思わず、でも知らず知らず今へ向かっていたのかも?
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