フラワーエッセンス・セレクト ─セカンド・ラブの場合─
物語の登場人物に贈るエッセンスを選ぶシリーズ投稿です。
前回の記事「椿姫ジュリアーナの場合」はこちら
月の星座とフラワーエッセンスエッセンスのむすびつきについても考察を重ねたいところではあるのですが、いまはふたたび、明菜の曲にひたりたいと思います。
『セカンド・ラブ』で戸惑うわたし
では、まいります。今回、取り上げたい曲は『セカンド・ラブ』です。来生えつこ/来生たかお姉弟という黄金コンビによる作詞作曲です。歌詞は歌ネットなどでご参照くださいね。
この曲は、言わずと知れた、中森明菜の3枚目のシングル曲です。タイトルに表れているとおり、初恋の体験を経て、人生二度目の恋にとまどう主人公の心情が歌われています。
恋することは初めてではないのに。もっとうまくできてもいいはずなのに。心にはにたくさんの言葉があふれているのに、口にだせない。うまく言えない。
いっそわたしを連れ去ってくれたらいいのに。そう思ってはいても、あなたの甘い囁きにこたえることすらできない。
傍からみれば、うらやましいほどに引き合っているはずの二人。その二人の間に流れている時間はきっと、見ている側がじれったくなるほどスローになっているはずです。
いっぽう主人公は、砂時計の砂のひと粒が落ちていくのも惜しいくらい、その時間をまるごと止めてしまいたい。そんな思いでいるのです。
前髪をなおすふりをしてうつむいてみる。視線の先には二人の足元がみえる。歩道にのびた彼の長い影は、黄昏どきであることを表しています。
その影を時間ごと止めたい。私を時間ごとさらってほしい。
お互いの気持ちはとうに触れ合っているのだろうけれど、二人のあいだにある余白のようなわずかな距離が、切なく揺れ動いています。
もう少しで、ピッタリと合わさるはずなのに、その切なさは震えながら加速していきます。
『セカンド・ラブ』は完成した物語
『セカンド・ラブ』の歌詞を追っていると、主人公の視線やしぐさ、胸の奥で揺れ動く感情など、いろんなビジョンがうかんできました。
やや自由に書きすぎてしまったきらいがありますが、いかがでしたでしょうか。
この曲は、初めてではないはずの恋に戸惑う主人公の心情を、別れ際のシーンを背景に繊細に描写されており、物語としては完成しています。
この主人公に共感し、自身の切ない記憶を思い出すわたしたち女性にとっても、歌詞を読んで少女の内面を覗き見てしまったような想いをしている男性たちにとっても、この物語に変更をかける必要は、まったくもってありませんよね。
ただ、フラワーエッセンス・エディターとして、やむなく(?)、いくつかのフラワーエッセンスを紹介させていただきたいと思います。
すべて、パシフィックエッセンスのシリーズから選びました。
前髪をなおすフリをする主人公へ
いかがでしょうか。ピンとくるものはありましたか?
二度目の恋に戸惑い前髪をなおすフリをする主人公の心情を、どのように読み取るかによって、ご提案するエッセンスも変わってきます。
これら以外にも、統合や解放など、ちょっと高次な変容への恐れなんかも、ありえるかもしれません。それはまた、どこか別の機会でご紹介できたらと思います。
架空のストーリーのはずなのに、主人公のつもりになってみると、自分の中に潜んでいた感情に気づかされることがあります。
『セカンド・ラブ』の主人公のように「うまく言えない」と感じている方にとって、物語に託して自分を見つめるのは、よい方法かもしれません。
さぁ、次はどんな物語のなかに入っていきましょうか。
日常のお悩みをうかがって、いまの状況にあったフラワーエッセンスをご提案します。また、選ばれたエッセンスをブレンドした希釈ボトルを1本おつくりします。
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「『セカンド・ラブ』ブレンドを希望!」なんてオーダーも、歓迎です。
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