母の手術
私は母と夫と弟をガンで亡くしました。本人も家族も辛かったけれど、どのようにガンと向き合ってきたのか。私の経験を通して、皆様に勇気と元気をシェア出来たらいいな、と思い書いています。
前回はどうやら母の肝臓にガンがあるようだというお話でした。
早速母は大きな病院に行き、検査を受けました。
そして、結果を聞きに私たち家族も医者に呼ばれました。
「大腸ガンです。肝臓に転移しています」
家族4人頭が真っ白でした。
「えー!!肝臓に出来ているガンは、転移性大腸ガンだったんだ」
と私たち家族が悟るまで少し時間がかかりました。
身近に癌に罹った人がいなかったので、ネットで調べました。
「転移しているガンは治りにくい‥??なにそれ?」と言った感じです。
私たち家族はとまどうばかりでしたが、当の母は落ち着いた様子なのがとても不思議でした。
母の手術
母は、予定どおり大腸ガン切除の手術を受けました。
切ったばかりの大腸ガンも見せられ、あまりにグロテスクで驚きましたし、
手術後にすぐに歩かされている痛々しい母にも驚きましたし、
何日間も食べられないのも気の毒に思えました。
何事も初めてのことばかりで、
父も弟も私もショック状態でした。
それでも、
母が退院する日の昼食に焼きうどんがでて、おいしそうに食べている姿を見て、とても安心しました。
つづく