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感染リスクが高い地域ほどマラソン大会があるという皮肉

こんにちは。さへらんです。趣味でランニングをしています。さて、今年はお察しの通り大きなマラソン大会が全て無くなりました。来年春くらいまではこの流れは続きそうです。しかしながら完全に消滅したわけではなく、7月以降何回か大会に出場することができました。

7/4 尼崎タイムトライアル(社会人チーム主催)

7/19 牛松山バーティカル(地域クラブ主催)

8/8-9 嬬恋スカイラン (日本スカイランニング協会主催)

10/11 尾瀬岩鞍バーティカル(地域クラブ主催)

10/18 志賀高原エクストリームトレイル(地域クラブ主催)

10/24 大阪ロケットマラソン(スポーツ大会運営会社主催)

11/14 南伊豆みちくさウルトラマラソン(スポーツ大会運営会社主催)

12/19 牛松山バーティカル(地域クラブ主催)

さて、()内にわざわざ書いたように、地域クラブや運営会社主催の大会が多いです。あと、スカイランニングとかバーティカルとかなんやねん、って言うと簡潔に言えば山の中を走る大会です。山の中を走る大会は6月以降順調に回復し、例年よりは少ないものの大会が大幅に減少する事態は避けられました。しかしながらロードレースはほとんど壊滅。一部のアスリート向けの大会しか開かれませんでした。

この大きな理由に、ロードレースは行政主催が非常に多いことが挙げられます。行政は市民からのクレームをモロに受ける立場であり、「出る杭」になりたがらないのが現状です。普段からマラソン大会の交通規制へ不満を持っている市民は多いので、コロナ感染拡大防止という大義名分を得てクレームを言いやすいのでしょう。「参加者の安心安全」の為なのか分かりませんが、とりあえず中止一択だったのが現状です。

行政がわざわざロードレースを開いてくれる、ということはそれほどランニング業界が大きな市場となったことを示しています。市民の健康意識の増大や観光等への波及効果を狙って、ランナー自分たちで運営しなくても(いわばタダ乗りで)趣味を楽しむことができました。

しかし趣味の運営を外部に担っていた我々ランナーは今年、途端に目標を失うことになります。

そこで台頭?したのが主にスポーツ運営会社主催の大会です。(上で地域クラブ主催と書いた大会は山のレース)前述した通り、ランニング市場は大きな市場なので、目標を失ったランナー向けに大会を開けば、自然と人は集まります。関西ではスポーツワンという会社が運営する大会が今年もたくさんありました。

関東にはスポーツワンの他にも運営会社があるようで、河川敷のレースが多いですが、それでも探せば大会に出られる状態にはありました。

しかし、これは関東関西といった、ランニングビジネスが成り立つ大都市圏のみで起きた現象です。東北で過ごした少年時代も数々のマラソン大会に出ていましたが、その殆どが行政主催の大会で、父によればそれがなくなった今、東北には出られる大会が殆どないそうです。(あったとしても域内移動にかかる時間が関東関西と大きく異なります。)

テレビを見れば東京〇〇人!大阪〇〇人!と大都市圏でのコロナ感染拡大が目立ちますが、感染リスクが高い地域=人が密集している地域=スポーツビジネスが成り立つ地域ということで、大都市圏ほどコロナ禍による大会中止の影響を受けていません。

今年一年は仕方がなかったかもしれませんが、来年含め二年連続で中止を決めた行政主催の大会が続出しています。地方でランニングの文化が衰えることは間違いないでしょう。

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