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木製まな板の魅力|包丁に優しく、使いやすい形の選び方
どうもサハンジです。
近々キッチン用品の製造業が多いことで有名な『燕三条』行く機会があり、今回から台所で使われる道具について調べてみました。
今回は料理で使う「木製まな板」について書いていこうと思います。
私自身実家は木製まな板を使用しており、使ったこともあります。
がやはり木材を水に濡らすということになんだか少し抵抗を持っていたので微妙に使いづらさを感じていたのが正直なところ…
そして漂白剤などは使ってはいけないので、お肉を切った後に洗うとちゃんと除菌できているか不安でした。
今回木製まな板を調べたところ、木製であることで不安な点を解消できる情報が多くて非常に勉強になりましたよ!
ここでは、参考情報をもとに木製まな板の特徴や選び方、お手入れ方法、そして木の性質を知って理想の一枚を見つけるためのポイントを詳しく解説していきますね。
1.『まな板』の語源
そういえば『まな』ってなにって感じですよね?
板なのはわかりますが、、、
調べてみるといくつか説があるようで、、、
有力説その1:真魚(まな)説
古代日本では食用の魚を「な」と呼んでいた
接頭語の「真(ま)」を付けて「真魚」と呼ぶようになった
料理するための板として「真魚板」と名付けられたという説
出版されている複数の辞書に「まないた=真魚板の意」と記載
有力説その2:真菜(まな)説
「菜」は、昔の日本で魚だけでなく肉や野菜など、あらゆる食材を指す言葉として使われていた
接頭語の「真(ま)」を加えて「真菜板」となったという説
中国から伝わった「俎(そ)」は、あらゆる食材の調理に使われたことから、この説も有力視される
ちなみに『真』は『本物の、優れた』みたいな意味もあり『優れた食材』を切る板という意味でつけられた説もあるようですね。
2. 木材の種類とその特徴
木製まな板は、使用される木材によって使い心地や性質が変わります。ここでは、代表的な木材についてご紹介します。
檜(ひのき)
特徴
抗菌作用が高く、水に強いので衛生的
美しい木肌と弾力性で、包丁の刃へのダメージを軽減
ヒノキ特有の香りが、キッチンにほのかな自然の風合いをプラス
銀杏(いちょう)
特徴
油分を含み、柔らかな木質で包丁に優しい
水はけがよく、使用後も軽やかな感触が持続
表面の傷が目立ちにくく、長期間使える
檜葉(ひば)抗菌性、耐水性、刃あたり◎
ちなみにすごく抗菌性や耐水性に強いのは『檜葉(ひば)』だそうです。
檜葉は抗菌性をもつヒノキチオールを多く含むため、まな板としても高い抗菌効果が期待できますし銀杏と同じように包丁の刃あたりごごちも非常に良く機能面はいうことなしです。
しかし!材が貴重なのでお高いのがネックですね。
3. 木の性質を知って、理想のまな板を選ぶ
まな板選びでは、木材そのものの性質を知ることが大切です。
木材を切り出す場所によって実は水を吸いやすかったり、吸いにくかったりしますし、柔らかい箇所と硬い箇所があります。
木目が何がいいのか知っておくと良いまな板が何かの判断基準にできますのでここはぜひ覚えた方がいいですよ!
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板目と柾目
板目
丸太の中心から離れた部分を使ったもので、年輪が山形になっています
強度は高いですが、反りやすい場合もあるので注意が必要
柾目
丸太の中心に向かって直角に切り出した、年輪が平行なもの
反りや狂いが少なく、水切れが良いのでまな板には特におすすめ
包丁への優しさや耐久性も高いのが魅力です
夏目と冬目
木材にも成長しやすい部分、しにくい部分が実はあるんです。ゆっくり成長している方がぎっしり中が詰まっていて良いまな板になりますよ。
夏目
成長が早い部分で、柔らかく水分が吸収されやすい
(早く成長するので木材の色が明るい)
冬目
成長が遅く、密度が高いため硬く、水分を通しにくい
(成長が遅いので木材の色が暗め)
理想のまな板
木目が細かく均一な柾目材は、包丁の刃当たりが優しく、経年変化も楽しめるので理想的です
なので木の種類からまな板に向いているのは『柾目で冬目』の物ということですね!
これらの知識を踏まえて、自分の使い方に合った木材を選ぶと、長く快適に使えるまな板が見つかりますよ!
4. まな板の形状とサイズの選び方
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使いやすさを左右するのは、形状とサイズのバランス。キッチンの環境や料理のスタイルに合わせた選び方をご紹介します。
形状のポイント
長方形
シンクや作業台に合わせやすく、収納も便利
野菜や魚など、長さがある食材も安定して置ける定番型
丸型・正方形
全面を使って切ることができ、作業中に食材が飛び散りにくい
デザイン性も高く、食卓にそのまま出してもおしゃれ
サイズの目安
1人暮らし: 約15~20cm × 30cm
2人暮らし: 約20cm × 40cm
3~4人暮らし: 約25cm × 45cm
※木製まな板は、厚さ3cm以上のものが安定感がありおすすめです
5. お手入れ
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お手入れのコツ
基本の洗い方
スポンジよりも『たわし』の方が木目に入り込んで汚れを落とすことができます。野菜だけ切った場合は水で洗い流すだけでもOK!
直射日光が当たらない場所でしっかりと乾燥させる!
注意点
肉などを切った後は熱湯をかけて煮沸消毒をするのが好ましいのですが注意点として洗剤とたわしを使って洗った後に熱湯をかけないとダメです。肉などが木目に残ったまま熱湯をかけるとタンパク質が固まってそこから腐敗する可能性があります。
おわりに
木製まな板は包丁を当てている時の感触がすごくいいです。はねるように切ることができなんとなく料理が上手くなったような気がします。
しっかり乾燥させなくてはいけなかったり、煮沸消毒を定期的にしなくてはならなかったりと少しめんどくさいですがまあできる範囲で頑張ろうって感じですね笑
ただ使っていくうちに角が丸くなっていったりして馴染んでいくのは、本革のお財布が自分の手に馴染んでいくようで料理の相棒感が出るのではないでしょうか?!
イラスト参考まな板
今回イラストで参考にさせていただいたまな板やまな板スタンドのURLはこちら
・woodpecker まな板スタンド
・土佐龍 TOSARYU SHIMANTO HINOKI ヒノキ 丸いまな板
・土佐龍 まな板 いちまい板極め