①度数について
音楽理論の基礎の基礎となるのが、「度数を理解すること」です。
度数とはなにかというと、「音程と音程の高さの差」のことです。
例えば、「ドレミファソラシド」の各音の音程で、それぞれ音の高さが違うのは、誰でもわかることでしょう。
ならば『「ド」と「レ」ってどれくらい離れているの?』と聞かれた時に、具体的にこれくらい離れているということを示すために度数があります。
『じゃあ「半音」とか「1音」とかでいいじゃん』となる気持ちもわかります。しかしこれでは音楽理論を語る上で不都合が発生してしまうんです。後々ここは説明します。
度数の数え方
度数の数え方は「1度、2度、3度、、、」と数えていきます。
ここで「ド」を基準とした度数の表し方の例を見てみましょう。
ドとドは1度、ドとレは2度、ドとミは3度、離れていることがわかると思います。
最も重要なのは「ド」という音程が「1度」と示すのではなく、「ド」に対して、他の音程が何度離れているのかをあくまで例として示しているだけなので、
他の例で「レ」を基準とした場合、上の図では3度離れていた「ミ」は「2度」離れていることになります。
また離れれば離れるほど、9度、10度、11度、、、と続いていきますが、上図で2つの「ド」を比較してわかるように、オクターブが変わるだけで、7度下と同一の音名になります。
なので
「ド」の2度上=「レ」
「ド」の9度上=「レ」※1オクターブ上
となります。
要点整理
・音程と音程の差を「度数」で数える
・基準の音と音程が同じなら1度
・1オクターブの毎に8度存在する
・それ以降は9度、10度と続きますが、7度を引いた音のオクターブ上
しかしこれらはまだ序章にすぎません。
厳密にいうと上図で示した表記はわかりやすいように簡略化しており、
更に正しい表記方法がありますので次回そちらを説明シていきたいと思います。
※余談
冒頭に記載した「音の差を「半音」「1音」で示せばいいのでは?」という問いに対して、「不都合が発生してしまう」というのは、例えば
「ド」に対して「レ」は2度離れていて、何音離れているかで示すと「1音(半音2個分)」
しかし「ミ」に対して「ファ」も上記同様に譜面上で2度離れていますが、「半音」しか離れていません。
度数のほうが便利になるのは、譜面を読む上で、何音離れているか数えるのがいちいち面倒なことだからです。
また、今後出てくるコードやスケールにおいても度数が基本となるのでしっかり覚えていきましょう。