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【入社者インタビュー】農業の現場で利用されるアプリ「Sagri」の技術・ビジネス開発を手掛ける小林さんインタビュー!

採用担当の山本です。今回は、2023年5月にサグリに入社した小林さんをインタビューしました。
研究者のバックグラウンドを持ち、一貫して農業分野に携わりキャリアを積まれた小林さんに、今後のサグリのビジネスの可能性を伺いました!
是非ご一読ください。

まずはこれまでのキャリアを教えてください。
大学院在学中から、農研機構で働いており、農業気象分野を担当していました。温暖化の影響で農業環境はどう変わっていくか?といったテーマを研究していました。実はその頃も少し衛星データには関わっていました。

まわりは本当に一流の研究者の方ばかりで、その中で働いている自分としては、同じ土俵で戦っていてもダメだなと思い、その研究者の方々ができない分野で自分の特性を活かせる分野ってないかなと考えている中で、研究や論文だけではなく、研究した結果をどうしたら早く社会に還元できるか?と考え始め、ビジネスに興味を持ち始めました。

そんなきっかけもあり、スマート農業関連のサービスを手掛ける前職へ転職しました。
前職では、主にスマート農業技術の実証・開発を担当しており、国内外の研究機関との共同研究などを実施しておりました。また、技術を開発するだけでなく、技術をコアにしたビジネス戦略を立てたりと、技術開発から社会実装までの一連の流れを経験できました。

研究者から研究だけではないビジネス分野へ転職されたんですね。
ビジネス的な知識の面では最初は苦労しました。
ビジネスは契約書で成り立っていて、取引において、契約書が重要だということを学びました。
「どういった取引条件で技術を提供するか?」「どこまで自社の知財として技術を守るか?」など契約書の中身を自分でつくり、パートナー企業と連携しながらビジネスモデルをFIXさせていく過程で、契約作業は非常に大切なプロセスと理解しました。

サグリへの入社を考えたきっかけはありますか?
実は前職のプロジェクトで代表である坪井さんと関わりがあり、2021年の11月ころ、軽く「ごはんにいきませんか?」とお誘いがあったことがきっかけです。
仕事の話かな?と思いながら月島の居酒屋へ出向き、最初はスマート農業の話もしていたのですが、中とろを食べながら、「サグリで働かないか」との打診を受けました。

代表の坪井さんからのご飯お誘いのチャット

当時は前職でまだやりたいことがあり、正直に「区切りのよいところまで終わってから考えさせてください」と伝えました。

その後も会う度に「どうですか?」と聞かれたのですが(笑)、COOの益田さんにもお会いし、2023年の3月まではやりたいプロジェクトがあるので、そこで続けるか、サグリにいくか、判断させてほしいと伝えました。

前職でも農業関連のサービスを手がけていましたが、ターゲットが国内に限られており、海外などもっと広くサービスを広げたいという思いがありました。日本では人口も農家さんも減少していく一方ということもあり、マーケットが限られます。
スマート農業のサービスに関わっていくのであれば、やはり世界に展開できるものを、と考えていました。

前職でも海外展開をやりたかったらやってもいいよ、という環境でしたが、扱っていたサービスの特性や環境を踏まえると一人で海外向けに展開していくことは難しいと思いました。
衛星データは世界中のデータを取得できることもあり、グローバルにサービスを広げられるのではないかと感じました。

声をかけられてから2年弱。サグリに入社した決め手は何ですか?
サグリに感じた魅力は、保有している技術の「独創性」と「新規性」そして、「人」でした。

衛星データを利用して農業に対してメリットのあるサービスを提供するということや、衛星データを活用して土壌を解析するという視点はまだ他にはないものだと思います。
農業分野では様々な技術が研究されていますが、技術単体での社会実装が難しく、研究をされても社会で活かされないことが多いです。
その中でサグリの技術は、うまく活かしていくことができれば何倍にも広がっていくのではないかという可能性を感じました。

そして、「人」という観点では、CTOの田中さんをはじめ、COOの益田さん、データサイエンティストの若林さん、ビジネスをサポートしてくれている投資家さんやパートナー企業なども含め、サグリに関わる方は魅力的な方が多いと感じました。もちろん代表の坪井さんもいい意味で尖っています。
サグリのメンバーとお会いしたときに良い技術をさらに発展させていける環境にあると感じました。

ここであれば自分自身の能力もさらに磨くことができるのではないか、と考え入社を決めました。

現在入社して1ヵ月程度ですが、入社してみていかがでしょうか。
もともと坪井さんとも一緒に仕事していた経緯もあり、周りの方にも助けられながら、すんなり入っていけたと思います。

スタートアップということもあり、これからつくっていかないといけないことがたくさんあることも楽しみですね。
例えば福利厚生や働くルールなども、これから作っていける環境だと思います。

制度面もまだまだできていない部分が大きいですが、みんなが働きやすい環境にしたいと言えば、受けいれられる環境だと思います。
もちろんなんでも要望を聞いてもらえるわけではないですが、大きな方針として、働きやすい環境にしたいという思いはあると思います。

実際、今の働き方も、スタートアップにしては働きやすい環境だと思います。

坪井さんの考え方として、多様な方が働ける会社にしたいという思いをお持ちなので、例えば外国籍の方や、子育て中の方、介護をしている方なども働ける環境をこれから目指していくのではないでしょうか。
坪井さんご自身も子育て中のため、身をもって、子供を育てながらこの働き方は続かないよね、というところに対して理解や考えを持っていることも大きいのではないでしょうか。

子育て、介護などの環境変化によって会社を辞めなきゃ、というのは会社にとっても大きな損失です。

サグリでは現在、どのような役割を担われていますか?
営農アプリである「Sagri」に関わる技術の構築、ビジネスモデル構築がミッションです。
CTOの田中さんやエンジニアとも会話しながら、技術などの部品を作ったり、集めたりして、ビジネスモデルに当てはめていくのが自分の役割だと思っています。
営業も含め、何でもやるのが自分の仕事ですが、自分自身のバックグラウンドが研究でもあるので、技術の種をしっかり現場で生きる技術に育てていく仕事もしたいですね。

小林さんはビジネス開発も手がけられていますが、農業分野でのサービスのマネタイズはハードルが高いのではないでしょうか。
農業分野でサービスをマネタイズさせることは、他の産業に比べると難しいと思います。
例えばスマホゲームアプリのように、月額いくらの課金というようなユーザーが直接お金を支払うビジネスモデルでは農業分野では難しいと考えています。

農業に関する市場規模は、他の産業に比べると大きくはないです。そのため、農家さんの所得からお金を支払ってもらうことは非常にハードルが高いと考えています。

特に、日本の農家さんはいろんなサービス無料で受けています。
JAさんなどからの営農指導員や農業経営の相談も基本的に無料なので、肥料などの資材は購入しても、情報やノウハウにお金を払う文化があまり日本にはないのではないかと思っています。

そのため、農業分野ではビジネスモデルが技術の社会実装においては重要であると考えています。

理想としてはGoogleMapのように基盤として誰もが無料で利用ができているが、ビジネスとしてもマネタイズができるビジネスモデルを構築することです。
GoogleMapはそれまで地図や時刻表など書店で購入していたものをデジタルに変換し、無料で提供していますが、500円、1000円などの有料サービスにした場合、利用者数は一気に減るのではないでしょうか。

「Sagri」も”サービスを利用する方”、”サービスを提供する方”、”サービスを実装する社会”、3者にメリットある形での社会実装を目指したいですね。

また、農業分野のサービスのマネタイズという観点では、他の産業とコラボレーションしたビジネスが少ないことも課題のひとつです。

例えば、衛星データの解析結果と保険を掛け合わせた収入保険をつくる、農地の状況と採用を掛け合わせたサービスなど、他の産業との掛け合わせにまだ可能性があるのではないかと思っています。

サグリが特許技術を持つ「AIポリゴン」は農業にとっては基盤情報であり、先進的な特許です。この技術を他のサービスと組み合わせることも、この先新たな価値を生み出す可能性を感じています。

営農アプリ「Sagri」のサービスとしての現在地と未来を教えてください。
今はまだまだ基礎技術の種ですね。
これから育てて、花咲くところまで持っていきましょうというフェーズです。
現在は解析された土壌の状態を見ることができますが、まだまだビジネスモデルとしては十分ではなく、また、プロダクトとしても伸びしろの大きい状況です。

ビジネスモデルとしても農家さんの所得から払ってもらうというモデルは市場規模として限界がある状態です。

そして、同じ技術であっても違うビジネスのやり方や可能性があるのではないかという模索もしています。
取得した情報を少し変換すれば、新しい形のサービスができあがり、違う市場からマネタイズができるサービスにできるのでは?というような可能性を探っています。

サグリで扱っている技術の種は「新規性」「独創性」が高く、また科学的背景もしっかりしているので、その分、ポテンシャルが高く、周りの社員の方もそれをしっかり育てられるメンバーがそろっていると思います。

農業分野では様々な技術が研究されていますが技術単体での社会実装が難しく、研究をされても社会で活かされないことが多いです。
そのような環境下で「Sagri」を自然に社会のインフラに育てることが理想です。

最後に、サグリへの応募を検討している方へメッセージをお願いします。
サグリには一つではなく多方面の分野で専門性の高いメンバーが多いので、この環境にいると、成長できる!と感じられることが一番の魅力だと思います。
自分がもっている技術、ノウハウを伸ばせる環境があることが他社には負けないところです。
新しい技術・サービスを作っていく過程に携わり、おもいっきり成長したい!と思っている方にとっては非常によい環境なのではないでしょうか。

もちろん、レールが決まっていないことや教科書やマニュアルがない大変さはありますが、自分でレールを引いていく意思のあるメンバーを助けてくれる環境はめちゃくちゃあると思います。

自分も坪井さんの経営者としてのビジョンやCTOの田中さんの研究基盤に触れ、この人と仕事したら成長できるなと確信し、入社しました。
お金もらえて学びが得られる、くらいの気持ちで飛び込んで欲しいです。

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