結ばれる…
4月半ば、サエコと横浜でデートした。
午後から中華街で食事し、その後バーへ。
そして彼女のオフィスへ。
ハイボールとワインで寛いでいるうちに午前1時を回っていた。
ソファに並んでかけている彼女の腰にそっと手を回して引き寄せる。
唇を奪うが、サエコは拒まない。
「あっちに行こうか」とオレ。
「あっち」とはもちろん寝室のことだ。
「うん…」とサエコ。
明け方まで数回愛し合う。
ピロートークで「この前、ちょっと待ってと言ってだけど、今夜は良かったの?強引に奪ったようでゴメンね」
「ううん、もういいの。タケちゃんのこと好きだから」
オレたち、これからどうなるのだろう?
お互いに配偶者がいるだけでなく、サエコには「第二の男」もいる。
オレは飽くまで「第三の男」…
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