大好きなプロ野球選手が火中の栗を拾いに行ってしまったらしい
※当記事の内容は個人の感想であり、決して日ハムファン及び上沢ファンの総意ではありません。
元北海道日本ハムファイターズ・上沢直之が、この度福岡ソフトバンクホークスへ移籍することとなった。
ここ7年の間日ハムと上沢個人のファンを兼任している者としては、本当に複雑極まりない。
ちなみに、私が海外移籍前の上沢に寄せ書き本をプレゼントしたり、2024年2月6日に日ハムOBの新垣勇人さんがオーナーを務めるバーで上沢本人不在の誕生祝いを敢行するという奇行を働いた張本人だったりする。寄せ書き本ノウハウブログ、今見返すとあまりにも切なすぎるな。
まぁしかし、日ハムも上沢に今戻ってこられたらそれはそれでちょっと困りかねないくらい今は若手起用を頑張りだしてるし。若手のチャンスを上沢で蓋するようなことはしたくなかったのかもね。
ソフバンも石川柊太の移籍と和田毅さんの電撃引退によって先発が一気に不足しだしたから、邪な考えを抜きにしても上沢が欲しかったのは容易に想像できる。ただ、2024年度シーズン中から先発不足(=ソフバン内で上沢の必要性が増すこと)を危惧して、「先発候補の既存戦力を今すぐ大量に育て上げろ!上沢が入ってくる余地を作るんじゃない!」と、敵チームファンながらも密かに願っていたんですけどね。間に合わなかったどころか余計に先発陣が衰弱した感すらありますね。
無理やりポジティブに考えるならば。ソフバンに「上沢が万が一でも他球団で戦力となるくらいならウチで飼い殺しする」という本当に邪な考えがあったとしたら、他球団ファンとしては憤りしかないけど上沢個人ファンとしてはちょっと嬉しいかな?と。
だって、上沢を他球団の脅威として見てないのなら、いくらソフバンでも彼を獲得しようと動かないわけで。「まだ上沢を評価する球団がある」という意味ではホッとする。憤りはもっとあるけど。
そういえば、日ハムは上沢に対して「単年」でのオファーを出したらしい。たぶん、上沢が来年フルで稼働するなら2025年度シーズン中には国内FA権をようやく取得できるので、そこら辺配慮したのかなと。まぁ、恐らくソフバンよりは本気で欲しがってなかったのかも。
でもさあ!それだったら、今日(2024年12月16日)の時点で、上沢が日ハム時代に付けてた背番号15を他選手に譲渡してほしかったよ!!!
それだったら「古巣に帰ってきて欲しかったけど、そもそも古巣が暗に帰らないでほしがってるっぽいしなあ……」って諦められたのに!!!
(今オフシーズンに上沢が「日ハム」の名がついた野球教室にいた件については、同イベントに何故か現巨人コーチの矢野謙次さんがいたので、個人的にあんまり「球団or本人期待させんな」ポイントでもないです。むしろなんでみんな「日ハム」の野球教室に「現巨人コーチ」のヤノケンがいることに疑問持たないんや)
ところで、結局のところ、上沢のメジャー挑戦志望の気持ちってどこまで本当だったんだろうか。上沢のことめっちゃ好きではあるのに、ここだけは未だに疑ってしまう。
それも「やる気がどれくらいあったか」とかの次元ではなく、そもそも本当にメジャー挑戦を志望していたのか?ってところから。
自分語りにはなるが、私はTwitterの検索履歴で常に「上沢」「上沢直之」「上沢さん」の3単語が出てくるほどのパブリックサーチ魔だった。しかも毎日毎日何度も何度も検索していた。なので、Twitterで出てくる範囲の上沢関連情報ならそこらの日ハムファンツイッタラーより詳しい自信があった。
パブサしていて、「へぇ、この上沢の発言や態度……メジャー行きたいんだなぁ」と感じたことは一度もなかった。2022年12月1日までは。
2022年12月1日の契約更改会見。ここで初めて、上沢のメジャー挑戦志望が公となった。他の日ハムファンや他球団ファンと一緒になってめっちゃビックリした。だってメジャー志望の匂わせすらそれまで一切見たことなかったんだもの。
あまりにも寝耳に水すぎて、しまいには「もしかして日ハム球団が上沢を追い出したくて"ポスティングシステムで移籍したいって言え!"とけしかけたんじゃ?」と陰謀論じみたことまで考えてしまった。
……というか、この勝手に思い付いた陰謀論、実は今でも6割くらい信じてしまっている。
じゃなかったら、上沢が目標としていた年間180イニングも達成できなかったのにポス申請を容認する?あの譲渡金でOK出す?オファー内容は「単年」?
日ハムがポス申請を容認した時、上沢の成績からして私ですら「え???」と思ったものである。もしかして日ハム的には何があっても上沢の移籍は既定路線だった?何があっても……と言っても、上沢がシーズン中に大怪我を負ったりシーズン0勝11敗もしたら球団はどうするつもりだったんだろう?と気になったことを今でも覚えている。
それにしても上沢は、一体何が魅力でソフバンへの入団を決めたんだろうか。
話はちょっとだけ変わるが。有原がソフバンへ入団した時は、その移籍の経緯が当時では前代未聞の内容だったので、「めっちゃ叩かれてちょっと可哀想だね」と、実は1ミリくらいは思っていた。
上沢……貴方、あの時有原が袋叩きにされていた(そして今も)のは流石に分かっているでしょう?その有原と仲がいいのなら、尚更そのバッシングの苛烈さは知っているはずでしょう?その上で、バッシング承知でソフバンに入団しようと思ったのは何がそんなに魅力だったの?ソフバン以外の国内他球団だったらまだ理解できるけど。
どうして火中の栗を拾うどころか、大火事の建物で自害しに飛び込むような真似をしたの?
なんだかんだ言ってはいるけど、結局まだ上沢のことは好きなので、日ハムファンの目に映らないところでひっそり彼個人の応援を内心で続けるかもしれない。
そもそも、上沢個人をこの7年ずっと応援してきていることに対する後悔は一切ない。彼個人への応援をきっかけに色々な経験を積んだりその一歩を踏み出せたりできたり……といったことがあったので、その点で上沢には勝手に感謝している。あと、その「色々な経験」の過程で心から好きな人と出会えたので、尚更「上沢への応援」は私の人生であまりにも外せなさすぎる一要素となった。
ただ……少なくとも来年いっぱいはプロ野球の試合を見ない。球界の"笑えない"ヒール役と化した、大好きな選手は流石にちょっと見ていられる自信がないから。