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【ガールズパワーと97歳の友達の死】

生きているとか死んでいるとか、まぁ、考えたところでわかるわけもないようなもんだなぁって思う。

だからこそ、生きている時にこそ、死ぬということを考えてみたいし、あるようなないような皮膜のような生きると死ぬの境目を背中合わせに感じると、ヒリヒリするよな。誰のことであれ、自分のことであれ。

一種のオナニーなのだ。

そのヒリヒリはいつも無為なものだけど、どこか官能的であり、生きている実感の根源は、その皮膜にこそあるのだ。

この散文詩は、早朝7時過ぎ、ふいに降りてきた衝動に合わせてキーボード叩いたに過ぎないのだけど、あれ。おかしいなぁ。その数時間後に、その衝動は、現実的な事象に姿を変えた。

寒い寒い日の曇り空の中降りてきた、とるに足りない散文詩は、どこか墓標のようなものになった。

まだ、まとまらないよ。

でも、この散文詩は僕が書いたのではないみたいで、ひどくうまくまとまっている

俯瞰して僕を眺めている、中空から。

その視点は僕自身であり、久幸(ひさこう)の視線でもあるかもしれない。

昼12時45分頃、あなたが布団の中、デイサービスの迎えで自宅を訪れた村上に見つけてもらった時、僕はどんな顔をして過ごしていただろうか。

そして、なんとなくあなたが居そうな14時40分くらいの空。

夕方には軽く風と共に雪が舞うような日を選んだ、あなたを想って泣き笑う。

老いゆく日々の中、弱さを前に出し始めた、ここ数年の自分を忘れるかのような。

あの自由闊達な風情と、心の奥にしまった様々な引用や文脈、そして哀愁とブルーズ。
あの強烈なBebopと数々のQuotations.

「先生、弱気だしたらあきまへん。びしっとせなあきまへん。さぁ。いきまっせぇ。」と戯けては笑う。

だからってさ、敢えてこんな日を選ぶかよ。
どこまでいっても勝てないなぁ。

〈キミの夢が叶うのは
誰かのおかげじゃないぜ
風の強い日を選んで 走ってきた〉
by the pillows 【Funny Bunny】

俺も村上も、とんでもないものを背負わされたなぁと苦笑い。

なんとか、背負いきって、今日も粛々と淡々と、オモシよいことを考える。

ありがとうね。久幸。
享年97歳のガールズパワー。


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