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第27節 コンサドーレ札幌 vs サガン鳥栖

19位と20位の直接対決となった今節。
両チーム合計で8ゴールが生まれる展開となりました。
この試合を振り返ります。




試合前データ


まずは試合前のデータを確認します。

指数一覧 ※データ元:FootballLAB

差が大きい指数として、中央攻撃がありますね。
札幌のフォーメーションは3-4-2-1なので、中央に人が多いです。
鳥栖はこれまで4-2-3-1をベースとしてきたので、中央で1人少ない状況が生まれやすい・・・

【(例)守備時】札幌:5 vs 鳥栖:4


【(例)攻撃時】札幌:7 vs 鳥栖:6


監督も変わったので、この対策としてフォーメーションを変えるのかとも思いました。
(もしかしたら選手も変えるのかな・・・?)




先発メンバーとフォーメーション

先発とフォーメーション ※Yahoo!スポーツより

そして出てきた答えは「(選手・フォーメーションは)前節からの変更無し」
という事は、約1週間で監督がやりたいサッカー(戦術)を落とし込んだのかな?と期待。




両チームにアクシデント

札幌はキックオフ前に浅野、鳥栖は5分にヒアンが負傷により交代。
この交代で入った選手が活躍する結果となりましたね。
札幌はスパチョークが1G1A、鳥栖は富樫がゴールに絡む活躍。
そして山﨑が額を流血(痛そう)。
試合の展開は、札幌が10分からの約6分間で3ゴールで前半を折り返し、後半鳥栖が約3分間で2ゴールと巻き返したまではよかったのですが、その後2ゴールを献上してしまい、5-3でホーム札幌が勝利という結果でした。




失点について

5ゴールの内容は以下の通り
①CKのこぼれ球から失点
→オリンピックのスペイン戦みたいな失点。こぼれ球への対処がワンテンポ遅かった。そもそもペナルティアークのケアが出来ていない。
②ショートカウンターから失点
→パギのパスを奪われてショートカウンターを喰らう。木村がもっと早く左サイドに広がればパギが安全にプレスを回避できたかも(例:山﨑→パギ→木村→パギ→ロングボール)。
その後も木村が武蔵を意識して駒井に付けず追加点を献上(堺屋にマークを受け渡せたはず)。
③アーリークロスのこぼれ球から失点
→札幌の2シャドーを自由にさせすぎていた。スパチョークにクロスを上げさせ、こぼれ球もシャドーの駒井がフリー。
④PA内からのグラウンダークロスをオウンゴール
→5バックなのにスペースが堺屋と木村のゲートが開いてしまい、そこへ近藤がドリブルで侵入。木村は河原の近くにいた駒井を気にしていた様子。

69:52頃 木村は駒井を気にする素振り

木村は近藤のシュートコースを消す動きをするも、近藤のクロスは木村のマイナス方向を通りゴール前へ。
原田がボールに触れるもオウンゴール。

69:54頃 近藤のクロスからオウンゴール

⑤堺屋が近藤とのマッチアップで切り返されPAに侵入されたのを足で引っ掛けPK
→これはPK取られてもおかしくないプレー。堺屋はJ1初ゴールとPK献上というメンタル的にジェットコースターな試合となりましたね。




5失点から見えたもの

  • ビルドアップ:2CB vs 1トップ2シャドー(3人)時のビルドが不十分。プレスを回避して前進の状況に持ち込めずロングボール頼みになっていた。今節の失点は、ビルドを奪われてからもある。富樫はFWだが、2トップで輝く選手であり、ポストプレーはあまり得意ではない。ちなみに鳥栖の得点シーンはドロップボール後・カウンターという、ビルドを行わない場面から。

  • マーク:マークの受け渡しというよりも、声掛け(指示)が上手くできていないように見える。3失点からの5バックなので急造した感があり、とりあえず前半はDFの枚数を増やして乗り切ろうとしたのかな?




試合を終えて

前節の守備がよかっただけに、今節の5失点はよろしくない結果でした。守備はまだまだテコ入れが必要。木谷監督のサッカーはまだ浸透していないと見るべきか・・・
攻撃面は、ヒアンがいない中で3点取れた事を収穫としたいですね。ゴール取れないと勝ち点3も取れませんから。

今節からも分かる通り、鳥栖はビルドアップからゴールを目指すチームではないですね(ワタシマエカラズットイッテルネ)。
ハイプレス・ショートカウンターが最適。


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