第36節 サガン鳥栖 vs 横浜F・マリノス
前節13試合ぶりの勝利を飾った鳥栖が連勝なるか?と期待していた第36節。
結果は1-2の逆転負け。
先制できたものの、終始押されていた鳥栖は前半アディショナルタイムに失点。
後半もマリノスがボールを支配する展開を凌いでいましたが、逆転を許してしまいタイムアップ。
この試合を振り返ります。
【試合前データ】
やはりハイブロックハイプレッシングの指数が高いマリノス。
ボールを持つと右サイドを中心に攻撃を繰り出すサッカーのようです。
ゲーム中は、ボールを奪ってからサイドチェンジを行いアンデルソン・ロペスに繋げるという狙いがよく見られました。
マリノスの試合を見ていないので普段の戦術はわかりませんが、この試合は鳥栖の弱点であるクロスを狙いながらPAへ侵入する意図が見えました。
【試合展開】
ただ、今節先制点を奪ったのはホームチーム。
カウンターから中原が左サイドを駆け上り、ショートパスを中央やや右で受けた西矢が縦パス。強めのパスでしたが、原田は身体を開いて上手く受けることがで、前を向くとシュートコースが見えたんでしょうね。
利き足ではありませんでしたが、迷わず左足を振り抜きました。
スピードとコースが絶妙だったこのシュートでは、キーパーも触れるのが精一杯だったと思います。
カウンターであったため、マリノスはラインを下げざるおえなかった。
その結果、鳥栖は左サイドから横パスが簡単に通せた。
西矢の縦パスが絶妙。
パスを受けた原田は左足を振り抜くだけ。
シンプルな展開で先制点を奪うことができたのですが・・・
やはりここはマリノス。
直近のリーグ戦では勝てていなかったものの、マリノスの底力を目の当たりにしてしまいました。
インターセプトに出た木村のスペースを西村に狙われ同点。
木村の判断は正しいと思いますが、結局マリノスボールになったのが誤算。
木村も定位置に戻ったのですが、既に西村が有利な位置におり、パスが渡ったが最後でした。
逆転ゴールはシンプルに鳥栖の弱点を突かれたかたち。
木村はアンデルソン・ロペスをマークしていたのですが、一瞬だけ離れたところにクロスが入って来た結果、楽に合わせられてしまいました。
ただ、そのアシストとなるクロスを出す前で防ぐ事はできたと思います。
【2失点目について】
天野がボールを持った時点の鳥栖は、このポジショニングでした。
・木村:アンデルソン・ロペスのマーク
・今津:自分側にボールがあるのでちょい右
・原田:井上をマーク
・渡邉:天野をマーク
・中原:天野と永戸の中間ポジション
ここからマリノスがパス交換でサイドを突破し、天野のクロスに繋がっています。
80分と体力も消耗している時間ではありますが、上図の場面では中原がもっと永戸に寄っていてもよかったかなと思います。
理由としては、そうすることで完全なマンツーマンとなり、左利きの天野がこの向きから右足でアーリークロスを上げる可能性は低いと考えるからです。
仮に右足で上げても精度は左ほど出ないと思いますし、PA中央までの距離もあるため、その考えには至らないかと(ニアサイドのアーリー上げても今津いるし)。
まぁこの場面も一瞬ですし、されど一瞬です。
そこを突いたマリノスが何枚も上手だったという事実です。
悔やんでも結果は変わらないので、この話はこの辺でw
【おわりに】
さすがに連勝とはなりませんでしたね~
負けはしましたが、原田の強烈ミドルを見れたのはよかったということにします笑
個人的に、最近の原田は攻撃時のポジショニングとプレーがなかなかキレているように感じます。
あと2節ですが、この調子を維持しながら戦ってほしいと思います。