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妊活・妊娠とBMI

妊活・不妊治療中に「BMI」が高いと病院・クリニックで治療を受けている方は「もう少し痩せてください」と言われることがあります。これは「BMI」が高いと妊娠率が低下するという研究報告があるからです。

上記の報告は、PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)で、新鮮胚移植を実施した年齢40歳以下、生理不順あり、AMH>4.45 の方で調べたものです。

その結果、BMI>25.0で出産率の有意な低下と流産率の有意な増加が生じることがわかりました。

BMIが高いことは妊活・不妊治療にマイナスに影響します。もしBMIが高くて指摘を受けている場合は、BMIを下げることは妊活・不妊治療にとってはプラスになるので積極的に取り組んでみてください。

もちろん、妊娠中も引き続きBMIのコントロールは重要になります。

妊娠中にBMIが高くなると、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病になりやすく、出産時にトラブルも起こりやすくなることがわかっていますが、それ以外に生まれてきた子どもにも影響があることが報告されています。

この報告は、生殖補助医療で2002年〜2012年に生まれた3〜6歳の子どもについて過体重の母親と標準体重の母親とで比較したものです。

その結果、BMIが高い(肥満や過体重)女性から生まれた子どもはBMIが高くなる可能性が高く、さらに子どものIQとも関係があることもわかり、BMIが高いと子どものIQが低くなるという関係性が見られました。

妊活・不妊治療中だけでなく、妊娠中も適正なBMIを維持することが重要です。

クリニックよっては、「減量プログラム」があったり、ある一定のBMI以上であれば移植を行わないというところもあるようですので、現在のBMIに不安のある方は早めに取り組むようにすると良いと思います。

「漢方で痩せられないの?」という相談も多いのですが、間接的にはサポートが可能です。

ただし、よくみる「痩せる漢方」は中身を見てみると、無理やり交感神経を刺激して代謝を上げたり、食欲を落とすようなもので健康的には痩せることはないので気をつけてください。

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タナココ

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