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さがみはらSDGsアワード2023 市長賞受賞!!

こんにちは。さがみこファーム代表の山川です。
今回、「さがみはらSDGsアワード2023 市長賞」を受賞いたしました。

受賞式では緊張して言いたいことが言えなかったので苦笑、改めてここに書きたいと思います。

私たちは、相模原市の山間部・青野原前戸地区で、ソーラーシェアリングによる会員制ブルーベリー体験農園「さがみこベリーガーデン」を運営して4年余りになります。

ここは以前まで耕作放棄地でしたが、現在は36種類1,100本のブルーベリーの摘み取りが楽しめる体験農園として今年6月にグランドオープンし、夏に1,000人以上の方にご来園いただきました。

私たちは「会員制」の農園で、個人会員約300名、法人会員10社が加盟しており、太陽光パネルは272kW・一般家庭80軒分の電気を発電、その一部を弊社の法人会員に供給することで「電気の地産地消」を実現、これまで約1.4haの耕作放棄地が再生、障がい者就労支援、中学校の体験学習、SDGsツアーの受入、自治会との地域防災の取り組みなど、農園を軸に、様々な企業や団体と連携しています。
このように、私たちはビジネスを通して、「地域活性化」と「地域課題解決」の両方の実現を目指して取り組んできました。
特に「SDGs」というワードを意識して取り組んできたわけではありませんが、結果的に私たちのやってきたことはSDGsそのもので、今回それを評価いただいたのはとても光栄ですし、励みになります。

しかし当初は、ソーラーシェアリングは相模原では前例がなく、農業も素人で、文字通りゼロスタートでしたので、行政も、地域の人たちも「本当にこれやるの?」というのが本音だったのではないかと思いますが、仲間と一丸になって一歩ずつ進んできました。農業委員会津久井支所や、農政課のみなさんや、地域の農家さんたちには、素人同然の私たちに、厳しくも暖かいアドバイスを、アンバサダーのみなさんには形のない時代から伴走いただき、その他たくさんの形に共感・応援いただき、ここまでこれました。平坦でなかった道のりをふりかえると、「正直よくここまで来たな」と率直に思います。

私たちがやってきたことは前例のないことばかりでしたので、必ず「壁」にぶつかって、一つ一つ壁を乗り越えてきましたが、その過程で実に多くのことを学びました。特に強く思うのは、「当たり前のことを当たり前にやる大切さ」です。スマート農業とか、いくらカッコいいことだけ言っても、物事は動かない。約束を守るとか、農地を常にきれいにしておくとか、誰とでも同じように接するとか、とても基本的なことですが、実はそのほうがむしろ大事で、そうした日々の積み重ねが「信頼」になり、「壁を乗り越える土台」になります。そして、今までできなかったことや、描いたけれど現実的でなかったことが、少しずつ近づいてきたと感じています。ようやくスタートラインに立てた、という感覚です。

しかし、何事も時間がかかりますね。
特に、相模原市内での認知度はまだまだ低く、集客も不足しています。ただ、やればやるほどソーラーシェアリングの可能性の大きさを実感しています。大げさではなく、私は本気で「ソーラーシェアリングには世界を変える力がある」と思っています。ぜひ、子どもから大人まで、もっともっと多くの人に足を運んでほしいと思っていますし、地域の企業とももっと連携していけたらと思っています。

今後は、今の事業をベースに、津久井全域にソーラーシェアリングを拡大する予定で、今まさに次の計画を練っています。地域資源を持続的に利用しつつ、ビジネスを通じて、地域活性化と地域課題解決の両方を実現する。そういうビジネスがこれからの世界には絶対に必要で、そういうものをここ相模原で創りたい思っています。今後ともよろしくお願いします。

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