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【農園長おススメ!】ブルーベリー品種5選(6月上旬~中旬)

こんにちは。さがみこファーム代表の山川です。
さがみこベリーガーデン(SBG)の2024年シーズンがいよいよ6月9日(日)にオープンします!!

SBGでは、36種類のブルーベリーが食べ放題なんですが、季節によって食べられる品種が違います。6月は夏休みに比べ、比較的お客さんが少ないのですが、この時期の品種には特徴的なものが多く、来た人の満足度はすごく高いです。狙い目ですよ!

36種類、というと、普通の人は「え?ブルーベリーって、そんなに種類あるの?」という反応がほとんです。スーパーでもブルーベリーは「ブルーベリー」としか売ってないので、一般的にはブルーベリーに品種があることすら知られていないというのが現状です。

今回は農園長のヤマカワが、6月上旬~中旬のSBGのおススメ品種をご紹介します!!

ブルーベリーの基礎知識

まず、ブルーベリーは元々アラスカやカナダなど、緯度の高いところで育つツツジ科の低木で、水はけのいい酸性土壌を好み、寒さや病虫害に強いのが特徴です。あとは日照をそこまでたくさん必要としないため、ソーラーシェアリングとも相性がよく、SBGでは平均40%ほどパネルで遮光していますが、全く問題なく育っています。

日本ではイチゴやみかんほど馴染みが深くないブルーベリーですが、世界的な健康ブームと需要の伸びもあって、さかんに品種改良され、毎年新しい品種がでています。世界には300~400種類ものブルーベリーがあると言われますが、暖かいところで育つ品種も多く出回っています。それらが「サザンハイブッシュ(SHB)」と呼ばれるグループです。

SBGは冬の最低気温は‐10℃くらいになるので、SHBにとってはちょっと寒いのですが、試験的にSHB品種を数種類入れています。当初はしっかり育つかな、と不安だったのですが、今のところ概ね元気に育ってます。
SHBは早生の品種が多いのも特徴で、SBGでは5月から色づいて6月上旬には食べごろを迎えます。まずはSHBの品種3種を紹介します。

1. オーピーアイ(OPI)

オーストラリアで開発された品種で、温かいところで育つこともあり、ブルーベリーには珍しい常緑広葉樹です。SBGの中では最も早生で、5月からもう色づきます。粒の大きさは中くらいですが、大きいのもあります。皮がしっかりして堅くパリッとして、酸味がそれほどなく、ほどよい上品な甘みがあり、フルーティーです。オープン時にはもう最盛期を迎えているでしょう。

【対象エリア:A-1,A-2,A-3】


2. ユーリカ(Eureka)

OPIと同じくオーストラリアで開発された品種で、OPIよりは1週間ほど遅れて熟します。ユーリカ(Eureka)の名の通り、開発者に「最高傑作」と言わしめた品種で、とにかく大粒で、大きいものは500円玉くらいのものもあります。味も上品で、甘みも酸味もバランスが取れていて高級感があります。食べたらわかりますが、Eurekaの名前に相応しい美味しさです。SBG人気ランキング上位の常連品種です。

【対象エリア:A-1,A-2,F-1】


3. トワイライト(Twilight)

こちらもOPI、ユーリカ同様、オーストラリアのMBO社の開発品種です。
ユーリカと並んで500円玉大の大粒品種で、色も鮮やかな青色で、見た目も味も華やかさがあります。名前もキラキラした感じで美味しそうですよね。大きいから大味ということは全くありません。みつけるとうれしくなってしまう品種です。ユーリカと並んでSBG人気ランキングで上位を争う品種です。熟期は6月中旬~下旬くらいです。

【対象エリア:A-2,A-3,D-1,D-2,F-1,F-2】


・・・以上がサザンハイブッシュ(SHB)の3種類です。SHBは粒が大きかったり、個性的な品種が多いですが、SBGは気候的な関係からSHBの品種をそこまで多く導入していないため、少ない本数で早い者勝ちになっています。
ぜひ、足を運んで現地で食べる価値のある品種です。

次にノーザンハイブッシュ(NHB)です。SBGでは、気候的にNHBが最も合っているため、NHBの品種が約7割を占めています。今回はその中で特に早生の品種を2種紹介します。


4. ヌイ(Nui)

ニュージーランドの品種で、日本に入ってきたのは1991年です。ヌイとはマオリ語で「大きい」「広い」という意味があります。その名の通り、大粒でゴロゴロとたわわに実ります。6月中旬~7月上旬くらいまで楽しめる品種で、やや酸味強めですが、成熟すると甘さが乗ってきて食べ応えのあるしっかりした味になります。個人的には、酸味がしっかりあるほうが好きなので、ヌイは好みの品種です。コーヒーで例えれば「モカ」という感じです(わかりづらいか、、汗)

【対象エリア:A-1,A-2】

5.アーリーブルー(Early Blue)

最後はアーリーブルー。1952年に開発された古参品種ですが、相変わらず人気があります。昔、アメリカ農水省が定める優良品種「ビッグセブン」のひとつです(神セブンみたいですね^^)。粒は中粒~大粒、皮はやや柔らかい方で、香り風味もいいです。成熟すると酸味が抜けるので、絶妙な熟れ具合の果実を選んで、酸味と甘みのバランスを楽しんでください。6月中旬~下旬くらいが旬です。

【対象エリア:A-1】

・・・いかがだったでしょうか?

ブルーベリーは品種による味や粒の大きさの違いはもちろん、時期によって、味の乗り方や酸味と甘みのバランスが変わってきます。また、ミツバチが来たタイミングで授粉するので、隣り合った実が別々のタイミングで熟れるのもブルーベリーの特徴です。

その時々で旬な品種・旬な木があるので、現地でスタッフにおススメを聞いてもらえればと思います。自分でお気に入りを探すのも楽しいですよ♪

※なお、SBGは相模原市の山間部にあるので、関東平野部のブルーベリー農園よりも、1週間~10日くらい成熟期が遅くなる傾向にあります。

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☆品種ごとの特徴(過去のNote記事)


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