氷室冴子『いっぱしの女』にまつわるお仕事
2021年7月10日、氷室冴子の名作エッセイ『いっぱしの女』がちくま文庫から復刊されました。常々氷室さんの著作をもっと復刊してほしいと願っていた者として、この動きは大変嬉しく、個人的にも応援しておりました。そしてこのたびご縁に恵まれて、書評と関連記事を執筆させていただきました。なお『新版 いっぱしの女』は刊行直後から話題になり、発売後に即重版、そして2刷が出来上がらないうちに重版3刷も決定と、大変好調のようです。
まずは『ちくま』2021年8月号に掲載された書評から。こちらは先日よりwebちくまでも公開されています。
そして、『新版 いっぱしの女』の編集を担当された筑摩書房の砂金有美さんを取材した記事をFRaUに寄稿しました。取材を受けてくださった砂金さん、そして記事を編集してくださったFRaUの編集さんには感謝の気持ちでいっぱいです。
この記事はかなり注目を集め、多くの方に読んでいただきました。記事のランキングにも入ったし、私にとっても忘れられない仕事となりました。なお、普段は無風の私のTwitterアカウントにもめちゃめちゃクソリプがきたあたり、記事の拡散ぶりを実感いたしました……。
書評とFRaU記事で本の内容に触れているので、このnoteではあえて『いっぱしの女』の詳細を取り上げておりません。よろしければ記事をお読みいただければ嬉しいです。そして『新版いっぱしの女』もぜひご購入いただけたら。
この勢いに乗って、氷室さんの他のエッセイの復刊も期待したいところです。『マイ・ディア』は斎藤美奈子『挑発する少女小説』とあわせて読みたい翻訳少女小説ブックガイドだし、『冴子の母娘草』は『いっぱしの女』の「一万二千日めの憂鬱」でも触れられた、結婚をめぐる母と娘の闘いにフォーカスしたエッセイ集です。KADOKAWAさん、集英社さん、何卒!それと、『銀の海 金の大地』の電子化もぜひお願いします。
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