頑張ってるのは知ってるけど、僕はまだ認めてないよ -仕事に対する姿勢-
「日隈くんが頑張ってるのはみんな知ってるし、よくやってるな、って思うよ。だけど、僕はまだ認めてない。」
にこっといつもの笑顔を見せながら、ズバッと言われたこの言葉。褒められたいなんて思ってはいないけど、認めてないは堪えた。
2016年に代表と法人を立ち上げて2年。今までに経験をしたことないことばかりの中、試行錯誤しながらしゃかりきになってやってきた。事務、経理、営業、企画、制作、顧客対応…。法人に関する仕事はすべてやっている。
ただ、業績は想定通りには伸びず、3年目という一つの壁を迎えている。そんな時にNPOの先輩方との飲み会で相談していると言われた一言だ。
日隈くんはさ、器用なんだよね。だから手を出しすぎているんだよ。僕は現場にいないから分からないけど、今やっている事は本当に必要なことなの?
必要だと思うことをやってきた。必要だからやってきた。そう思っていたからこそ、この言葉に多少の反論をするも、話が深まる中で自分の視野の狭さを認めざるをえない状態に。
僕だったらさ、今の仕事以外のことって受けないんだよね。それは自分が"できない"って知ってるから。
僕は、今の会社以外にも塾の講師や家庭教師、webの制作、などを行っている。これは生きていくために必要なことだと思い、やっている、つもり。
そこが器用なんだよね。ただ、それだと、僕は成長しないと思うよ。いろいろなところに手を出して、全部が完璧にできてるかな?
その言葉にドキッとする。繁忙期が重なるときなど、睡眠時間を削り、結局体調を崩してしまっていることなどもあったからだ。
結局、手を広げすぎて、全てをこなせていない。これが自分に自信を持てない原因でもあるのだ。もっとしなきゃ!もっと頑張らなきゃ!と自分を追い込んでいく。ただ一つのことをとことん突き詰めてやっていくことをしていない。それを見透かした言葉だった。
「経理的に厳しいのはわかるけど、んー何ていうか、そこって本当に小さい問題というか、そこでこじんまりしてしまう事の方が将来的な損失の方が大きいっていうか…。自分がどうなりたいかとか、法人をどうしていきたいか、っていう方が重要じゃない?ぶっちゃけお金なんて何とでもなる!」
こう話してくれたのは、僕の前職の法人の代表。今の職場になる前に、僕に基礎を叩き込んでくれた方だ。経理面から現実的なところばかりで考えてしまって、3年目はかなりの縮小を考えていることを相談した際にこの言葉をかけられた。
そもそもこの法人で何がしたいんだっけ
その気持ちを改めて考えるには十分な言葉だ。最初の思いは?立ち上げた際に掲げた気持ちは?僕はここ1年、それが頭から消えてしまっていた。
苦しいのは変わらないけど、だからこそやる
先輩方はやっぱり偉大。僕はまだまだひよっこだ。
3年目。本当に苦しい状況。話をしたからといって、この状況は変わっていない。だけど、気持ちの面で前を見ることができたし、僕はまだまだ頑張れる、法人を立て直すためのアイディアが次々と出始めた。
一生懸命やれば 知恵が出る
中途半端にやれば 愚痴が出る
いい加減にやれば 言い訳ばかり
武田信玄の言葉だとか。
僕はまだ一生懸命できていない。また一からスタートだ。