出来なくすれば良いじゃない~エラー防止の思考手順②~
前回は「やらなければ何も起きない。」という話をしました。
最近は忙しかったり面倒だったりで『こんな事やめちゃえば良いのに』と思いながら『まずは同じように考えてくれる仲間を増やそう。』と考えている僕です。
今日はエラー防止手順②という事で今日のテーマは「できなくする」です。
やめるに近い物がありますが今回は「間違えた事をしようとしても出来ない」という状況を作る事です。
フールプルーフという言葉を聞いた事はありますか?
現場の人間が出来るというよりも製品の開発段階で「よく分かっていない人が使っても問題ない。間違えて使う事が不可能な設計」として知られています。
身近な例だと、
・フタが閉まっていないと動かない洗濯機や電子レンジ
・ブレーキを踏んでいないとP以外に動かせないAT車のギア
・おもちゃの電池カバーがネジ止めされている事
・シュレッダーが指が入れられない幅になっている事
などがあります。
シュレッダーに関しては、昔は幅が広くて子供が指を入れてしまう事故が発生したそうです。子供は隙間とか好きですからね~うちのソファーの隙間にも大量の玩具が詰め込まれています😅
おもちゃの電池カバーも僕が子供の頃はネジは使われていなくて簡単に開け閉めが出来ました。今は毎回子供達から「パパ、電池入れて。」と言われて正直面倒くさいと思っています(笑)
精密ドライバーが子供の手でどこかに旅立っている事も面倒臭さを倍増させます。
でも、子供が電池を舐めたり飲んでしまう危険性が減らせると考えると怒りも静まります。
医療の現場で良く知られているのは医療ガスの配管端末です。
該当するガスしか使えないようにピンが適合するものしか接続する事ができません。これは破壊しても使用できないので安全です。
医療ガスの間違いは死亡の危険性もあるのでこれはとっても大事です。
ただ、安全な環境が作られた結果「逆に危険を察知する能力が落ちている。」という問題が発生しています。(これは別のエラー対策で)
でも、危険に遭遇する確率は下がるのでより安全な環境はもっと広がって欲しいと思います。
間違えたくても間違えられない世界なんて最高だと思わない?