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継続性と自分の物語

Safeology研究所の山川です。

前回のnoteで、朝起きたとき、自分はどこにいるんだろう?という森田さんのエピソードがありました。私も現役でバンバン出張に行っていた時には、朝、ホテルのベッドで目覚めた際、同じような感覚に陥っていました。

こんな時、自分がどういう立場で今日1日を過ごすか、焦点を結ぶまで少し時間がかかったりします。つまり、今回はこういう状況でここに来ているのだから、自分はこういう人として1日を過ごすということを、確認するということです

社会学者のギデンスという方が、存在論的安心という考え方を提唱しているのですが、その中で安心には「継続性」が大事、といっています。これは、今日の自分が明日も存在するとか、今日、自分の周りにある環境が明日もある、と信じられる状況が、安心を得るために大事ということですね。

実は、マインドフルネスでは、この継続性にアクセスしていません。マインドフルネスは、「今、ここ」に価値判断のない意識を向ける、ということが重要なので、継続性はその枠の外にあります。私たちの一瞬一瞬は、実は、コロコロ変わっていて、継続性がないのかもしれません。

Safeology研究所では、継続性から安心にアクセスするため「ライフデザイン・ポートフォリオ」という講座を提供しています。

自分がどういう人であるかは、家庭、友達、仕事仲間から言われたことや、メディアからの様々な情報によって形づくられているのではないでしょうか? もちろん、そういった外からの情報によって創られた自分のイメージでも、自分の継続性には役立っていると思いますが、時としてそのイメージが自分を苦しめることもあるのではないでしょうか?

ライフデザイン・ポートフォリオでは、自分が誰であるかを、自分の大切なものから再構築し、物語を創ることを行います。このことにより、自分の継続性を自分で認識できるようになり、それが安心につながる、という考え方です。そして、自分の「今、ここ」を価値判断なく観察するマインドフルネスは、自分な大切なものを、素直に観るために必要になります。

自分の継続性が意識されていると、周囲の継続性に懸念がある状況でも、安心にアクセスできる可能性は高くなるように感じています。

文/山川 修(Safeology研究所 代表)

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