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付き合っていくモノ
ボチボチまいりましょうか!
研究員のふじひらです。
前回の冨永さんの記事はガツガツからボチボチへ。
私も齢五十を超え、この感覚が年々強くなってきています。
最近、ジムなどで積極的に歩くようにしています。
筋トレやランニングよりも歩き重視で。
もちろん健康のためでもありますが、思考の整理やアイデア出しのきっかけにもなっているようです。
それと、最近は食べる量も減ってきています。
少量でも満足できる身体になりつつあるということでしょうか?
加齢に伴い、身体能力の衰えはもちろん感じるし、
思考の回路などにも少しずつ同様の傾向が出てくる一方、
それらを緩やかに受け入れていこうとしている自分自身の存在にも気づいていきます。
記憶や身体などの能力のピークが10-20代だとすると、
人生の大半は緩やかながら衰退していく期間だとも言えます。
急激な衰退は人間自身にかかるショックも大きく、長続きしないのだろうと考えると、
緩やかに長い時間をかけることが、
人間という種にとっても恐らく良いことなんだろうな・・・とも思えます。
そんな長い時間をかけながら、
自身の衰えと寄り添いながら付き合っていく良い方法を、
色々と探ってみたいものです。
実は昨日まで、さいたまスーパーアリーナという大きな会場で、音楽のお仕事でした。
身体や五感への負荷は高いものですが、人が介在する仕事でもあり、
負荷とは別の充足感といったものもあります。
こういったモノがこれから生きていくためのモチベーションなどに
繋がっていくのかも知れません。
これから様々な場面で、衰えとうまく付き合っていくための、
いわゆる処方的なものを探しながら、穏やかに過ごしていきたいものです。
文/藤平昌寿(Safeology研究所研究員/自治医科大学客員研究員)