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柳花苑@吉野兵六ゆめまつり

吉野兵六ゆめまつりで舞楽女舞『柳花苑』を舞いました。

(動画はこちら

神社ではない場所で舞楽をするのは初めてでした。
貴重な経験をさせていただき、ありがとうございます!

ちなみに、兵六というのは、大石兵六物語の主人公で、なんと大石内蔵助の息子という設定です。大石兵六の物語は江戸時代に毛利正直が執筆したもので、鹿児島に伝わる郷土文学の中でも最も評価されているそうです。

この物語は、元々は当時の薩摩藩の家臣たちが、藩主に媚びへつらい堕落していることを憂いたことから書いた意見書が原作だったとも言われているようです。政治を行なう権力者への批判を口にすることができない時代であって、作者の正直は、実際には正直が生きている時代の鹿児島の社会を描写しながらも、時代設定を100年以上過去に設定し、辛らつな批判をぼかしながら笑いと風刺を織り交ぜたとされています。

鹿児島では現在、この物語を伝統芸能の狂言として、子どもに教える取り組みが行われているようです。吉野兵六ゆめまつりは、そのような子どもたちが身に付けた狂言を披露する場でもあります。狂言以外にも、学校の吹奏楽部や地域の住民によるダンスなどが披露されていました。

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