スピード オブ ライフ
俺は気球で所さんを監視し、テレビカメラがない日常の場面で「目がテン」と言いそうになったら麻酔銃で眠らせる仕事をしている。もちろん好きでやっているわけじゃない。かといって金がもらえるわけでもない。じゃあなんで俺は毎日こんなことをしているのか。それは脅されているからだ。脅されているというのはウソではない。毎晩、気球に乗って所さんを監視し続け、へとへとになって自宅へ帰る俺のもとに、一通の手紙が来るのだ。薄い緑、例えて言うなら枝豆を潰して水に混ぜずんだ部分を丁寧にろ過して捨てた後のろ