メンタル専門医として感じる受験で親子関係が悪化する時期。そして小学校受験のススメ

小学校受験、中学受験、高校受験、大学受験。いろいろ受験がありますが、

長年メンタルの専門家として働く中で受験をきっかけに心身の不調をきたしたり、自己肯定感が低くなってしまい、うつや適応障害などを発症して引きこもりになったり、あるいはその怒りや恨みで親子関係が崩壊したりするケースを多くみてきました。
その中で圧倒的に親子関係が破綻するケースが多いのが中学受験です。
小学校受験はまだ本人に自我がないこと、ペーパー試験の比重が少なく、遊び的な要素も多いこと。家族ともに立ち向かう試験で、本人だけでなく親の役割もかなり大きく本人だけが、頑張っているという要素が少ないことがあると思います。もちろん、本人が相当に嫌がっているなどの場合は嫌な記憶としてその後も残るケースはありますが。
それに対して、いろいろと自我が出てきて、友達と遊んだり、自分の好きなこと、やりたいこと、もでてくる小学校4年生以降に半分は親の意向、親の期待、親の誘導ではじめる中学受験。そして完全にペーパー試験だけで評価され偏差値や塾のクラスでの優劣な中で常に他人と比べられながら数年間すごし、そしてその結果第一希望に入れるのは3人に1人以下。そんな過酷な中学受験。

もちろんこれは高校受験や大学受験でも同じですが、
そこまでいくと親の関与や要素はなくなります。
高校受験や大学受験で自己責任の部分が多くなるため、それで失敗してメンタルを壊す場合もあります、しかしそれは本人だけの問題で、親子関係を損ねることになるまでは発展しないことが多いです。
 
中学受験はそんな危険をはらむものであります。
それでも、中学受験でよい学校を目指すのは、やはり子供の周りの環境をできるだけよくしてあげたいという親心のだと思います。
この環境をよくしてあげたいという思いが、中学受験より小学受験へシフトしてきていることにつながっているのだと思います。
リスク 親子関係の悪化 
リターン 子供の良い環境設定
と考えると
ローリスク ハイリターンの小学校受験
ハイリスク ハイリターンの中学受験
ローリスク ローリターンの高校受験
だと思います。
ですので、やり方さえ間違わなければ、その小学校受験を
目指している皆さんは間違いない選択だと思います!




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