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ユーザー参加型商品開発って知ってますか?
「こんな商品があればいいのに」
「ここを直せばもっといい商品になるのに」
皆様はこのように思ったことはありませんか?
私はお酒が好きで、よく飲むのですが、コンビニやスーパーに並ぶお酒には、購買意欲をそそられる商品が意外と少ないと感じています。
近年、セブンイレブンでは山崎ハイボール缶やさまざまなクラフトビールが販売されるなど、欲しかった商品を手に入れる機会が増えた一方で、消費者の選択肢はまだまだ多くないと感じています。
仕事柄、ネットショップ運営企業の方々とお話しする機会が多いのですが、「どんな新商品を作ればよいか分からない」「消費者が何を求めているか把握するのが難しい」といった声をよく耳にします。
今回は、消費者の意見を商品開発に取り入れている企業の事例を紹介します。商品開発に携わっている方々の参考になれば幸いです。ぜひ、ユーザーの意見を取り入れて、新商品の開発や既存商品の改善に取り組んでみてはいかがでしょうか。
① 無印良品アイデアパーク
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無印良品アイデアパークは、ユーザーが新商品のアイデアや既存商品の改善案を投稿できるプラットフォームです。無印良品は、投稿を受けるだけでなく、ユーザーに質問をしながらコミュニケーションを取ることで、ユーザーの希望を実現するための取り組みを進めています。
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2015年には年間で4,600件のリクエストが集まり、そのうち約100件が商品化されました。
参考: Seleckの記事
この事例から、ユーザーと直接コミュニケーションを取る場を設けることの重要性が学べます。
② LEGO IDEAS
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海外の事例として、LEGOが運営するLEGO IDEASというサービスがあります。これは無印良品の取り組みに似ており、ブランドのファンがレゴのデザイナーとなって新商品のアイデアを投稿できます。
このサービスのユニークな点は、商品化までのプロセスが明確に示されていることです。商品化までの期間や条件が具体的に記載されているため、参加するユーザーは目標を持って取り組むことができます。
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アイデアを出しても商品化されるか分からない仕組みでは、ユーザーは意欲を失いがちです。そのため、LEGOのように商品化のプロセスを明確にすることが、ユーザー参加型の商品開発において非常に重要だと考えています。
③ Blabo!
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Blabo!は、無印良品やLEGOのように自社でユーザーとのコミュニケーションの場を設けるのが難しい場合に利用できる、外部のコミュニティを活用したサービスです。
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Blabo!は、ユーザーのアイデアをもとに企業と商品を開発するコミュニティで、アイデアを投稿することでポイントが貯まるなど、ユーザーにもメリットがあります。
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参加企業はメーカーだけでなく、地方自治体や銀行、出版社など多岐にわたります。過去にはさまざまな商品がこのプラットフォームを通じて生まれています。
ユーザー参加型の商品開発が一般化すると、企業は商品開発コストを削減できるだけでなく、消費者の選択肢も増えるため、今回紹介したようなサービスが今後ますます増えていくことを期待しています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。少しでも参考になれば幸いです。