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Photo by
soranoworld
フランスパンを紙袋から覗かせて、石畳を歩く日は来るのか
街が眠りから覚め、待望の朝食です。
【蒸籠一段単位での販売。薄いビニール袋に入れて渡されます】
以前から気になっていた小籠包と五目粥。はじめての店でドキドキしました。紅茶と小籠包は相性バッチリと本に書いてあったので、さっそく家で試しました。
結局のところ、美味いものはなんでも美味いのでよくわかりませんでした。
2019年9月24日 選り抜き協力隊日記
【一言メモ】
こちらは職人気質のおじさんがやっているお店です。以前、挑戦したことがあるのですが、「あ?」と聞き返されて怖気づいて退散したことがあったのでした。ピュアすぎ……。
店頭には中国の朝ごはんとして有名な『油条』という細い揚げパンもおいてあります。しかし、あまり買っている人はいませんでした。揚げ物は曇りなき眼で、油の質や、揚げてから一体どのくらいの時間が経っているのか見極める審美眼が不可欠です。
粥はプラカップに入れてシールした状態で売られています。ちょうど流行りのタピオカミルクティーのような具合です。さらさら、ツブツブとしたそれをストローで吸います。ひんやりしていました。「冷たいものは好まれないって先生言いはったやないですか……(佐分利先生)」と独り言ちた次第です。
後にいろいろな小籠包を食べて、この店の肉餡は派手な味ではないものの真面目なものであったと知るのです。一等地にあるような店のものは、ジューシーさを演出するために油が注入されていて、冷めるとそれが白く固まって食べられたものではありません。冷めた油は上あごにヌルヌルと張りつき、また溢れた油が服にシミを作ったり厄介な食べ物でした。
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