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うつつ

新年早々、夢の話をば。

夢って、あの、眠っているときにみるやつじゃなくて。
夢の話って、あの、へぇしか生まないやつじゃなくて。
未来を思い描くときに使われる夢について。

夢を途轍もなく遠くにあってキラキラしていて現実の反対側にあるものだと思っていたのはもう随分昔のことで。
歳を重ね人生30年目に足を踏み入れたところの私にとって夢は、なんというか"曖昧模糊"を煌びやかな電飾で飾りつけしたもののように思える。

実態は何も変わっていない。

しかし夢というのはその内容が輝いているというより言葉が輝いているのだ。
と、そう思うようになったというわけ。
ぼんやりとした空想や妄想を夢と言い換えることでくっきりさせているのだ。
と、そう思うようになったというわけ。

誰かに見つけてもらえるように言い換えるのだろうか。実現させるために言い換えるのだろうか。

ぼんやりとしていた筈のそれらは実現した瞬間、言葉の力に頼らずとも内側から輝きだす。
そうと知ってしまうと、また次から次へとぼんやりとしたものが生まれる。
あの内側からの輝きを得るために。
だからきっと結果永遠に夢の途中にいるんだろうと思う。
人生は夢だらけというか、もう人生は白昼夢。

ぼんやりとした人生の中で私は、
長年敬愛している或る方の
"想像できることは出来る"
という言葉を少しずつ体感しているところだ。
欲張ってもっと想像し続けていたいところだ。

たとえば
あんな仕事がしたい
あんな人になりたい
あんな所へ行きたい
などなど

日々生成されるあれこれを蔑ろにせず、
ひとつひとつ実現していきたいと思う。

もしも今、貴方の夢は何かと訊かれたら私は何と答えるだろうか。

おそらくは

夢と現を繋いで、うつつを輝かすこと

であろう。

❤︎最後まで読んでくださりありがとうございます。

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