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リテラシーのレベル別に見る、ノートパソコンの選び方


嘘"は"言わない自称有識者たち

X(Twitter)を見ても例えば「理系ならCore i7を買っとけ〜」とか「〇〇は△△で十分❗」とか、分からない人向けに説明してるような気になって気持ちよくなってる人が結構多いけれども、今の時代プロセスが進歩していて性能の上がり幅が顕著になっているから、一概にそれが合っているかと言われてもそうではない。新生活も来月から始まるし、自分もその当事者なので、そういうのに踊らされないようにってのがこの記事の趣旨。
2024年版なので、Ryzen 7000とintel 13thをベースに考える(変な名前になったintelの方は全然流通してない)

留意事項

これはMacを購入する人に向けたものでもなく、また組織によってはスペックを指定してくるところもあるので、一概には言えない。ただ、大半の理系学生は恐らくこれで数年間は足りるスペックを基準にチョイスしているだけであるので、保証とかを念頭には全く考慮していない。

Level1-無知だからざっくり決めたい

・まずはサイズ感が大事
→持ち運びにおいて、どれくらいの大きさが肌に合うかを家電量販店で見て知っておくべき。
・スペックの判断基準はとりあえず「メモリ16GB」だけ。
→メモリ8GBは数年持たないし、メモリ32GBはあるに越したことはないけど、プロ向けのモデルが多い。
・CPUの最後の英字が「H」は絶対選ぶな!
→大体ゲーミング用で電池が持たない。
・電池持ちは10時間が基本
→劣化するものだから最低限を攻めてはいけない
・SSD搭載
→今のパソコンは基本積んでるのであまり気にしなくていい
・Officeの有無
→大学の生協とかで安く買えるパターンもある。そこは各々で需要を判断して決めるべき(差額2〜3万とかするので…)

これだけです

Level2-多少は見分けつけて決めたい

・intel,Ryzenの差は気にしなくていい。
→片方にできて片方にできない事は一般用途ではほぼない。
・画面は1080×1920か1200×1920でいい。同様にリフレッシュレートは60Hzでいい。
→画質は設定で下げられるけど、これに関してはコストとバッテリー持ちが絡むから最低限でいい
・SSDは256GBだと物足りない
→外付けのUSBを挿すにも、最近はUSBポートが減っていて渋いところがある

Level3-スペック表は読める

・Ryzenの型番を読めるようしておきたい

【Ryzen ◯ 7△□☆◇について】
◯→Ryzenの種類。5ならミドル、7ならミドルハイ、9ならハイエンド
△→概ねRyzenの種類。5なら5か6、7なら7か8、9なら9が割り当てられる。
□→プロセスの世代。ここがややこしい
 2→Zen2(7nm)。最低限使えるが、骨董品。
 3→Zen3(6or7nm)。一世代型落ちだが、intelの最新世代がターボしても打ち負かすくらいには強力。
 4→Zen4(5nm)。最新だが、Uモデルには殆ど出荷がなさそう。
☆→大体0。5が付く場合はちょっと上位モデルの場合。
◇→消費電力が低いのがU、高いのがHかHX。基本はUを選べ。

https://note.com/saensgcohkkin/n/nf8683bbb73bb の焼き直し

なお、一般的にRyzen 5 753xUかRyzen 7 773xUが広く使われている。
・充電形式
→ACアダプタを使うとデカいし重い。だからUSB-PD対応(USB Type Cからの給電が可能)であるのが理想的。USB-PDはスマホでも採用されている規格であることから、ケーブルさえ揃えていれば持ち運ぶ充電器は1つに収まる。
・USBポートの個数
→前述のとおりPDに対応しているパソコンは充電時にType-Cが1個埋まる。マウスを挿すのにも1個埋まる。USBメモリと接続するにも…っていう要素を考えると、ハブを買うにしてもUSB Type-Aが2個、Type-Cが2個とかあると基本困らない。
・型落ちと最新の性能差をもうちょっと見ておきたい
→そもそも11世代において

以降画像は全てCinebench R23 Multi

i5とi7の性能差が殆どない異常現象が起きてたり。他には

こんな感じだったり、別にi5でも変わらなくね?っていう実情があった。(ちなみに12世代からはCPUコアの種類が2種類になって11世代と12世代間の性能差がちょっと大きい)

最新世代でも似たような逆転が起きている。こんな感じに、ぶっちゃけintelにおいてはi5とi7で大きく分けて考える必要性はない(ぶっちゃけマーケティングの失敗のようなもんだが…)
Ryzenも基本型落ちRyzen 7≒最新Ryzen 5という傾向が見られる※。ただ、Ryzenの場合コア数の区別がハッキリしているので、シングルスレッドの早い最新Ryzen 5のほうが型落ち7より起動とかは実は早いと思う。
※7000番台は5000番台のリネームも内包しているので、千の位ではなく十の位ベースに考えてくれ
・Pモデルってなんぞ
→intelにはUとHの狭間にPと名の付くCPUがある。結構広く採用されているが、電力消費がこれもまた高く設定されている。
いちおうintelは性質上高電力高出力という形式を取るので、ちゃんとした性能差を出したいならそこの電力消費は目を瞑らなきゃいけないかもしれない。上位モデルにPモデルを搭載するノパソも多くて悩みどころ。
・タッチパネル、ペン対応
→基本はなくてもどうにかなる。タッチパネル対応になると液晶がグレア(反射テカテカ)になっちゃうから見にくいという欠点が出てくる。ただ、フィルムである程度対策可能なのと、ぶっちゃけタッチパネルは「あれば意外と便利」という感じだから一考の余地があるかもしれない。

Level4-細かく仕様を確認したい

・バッテリー容量をちゃんと見ておきたい
→製品ページに飛ぶと設計容量が見られるが、10時間とか15時間持つという記載があっても40Whしか積んでないというケースもしばしばある。充放電するうちに劣化するものだから、45〜50はぶっちゃけ欲しいところである。
・認証周り
→pinの4桁ダルいから、指紋認証か顔認証は「あったほうがいい」。逆に言えば認証の為に何かを捨てるってほどでもない。
・2-in-1型PC
→Level3のタッチパネルとも絡むが、ヒンジが360度曲がるタイプと、キーボードがマグネットで繋がっていて切り離せるタイプ(コンパーチブル)があるが、前者は人になにか見せるときに収まりが良く、あっても困らないけど、後者はあまりオススメしない。泥タブのコンパーチブルタイプのを持っているが、キーボードの底打ち感が悪く触覚的な心地悪さを感じる。キーボードは密接に使っていくものだから個人的には推奨しない。

Level5-拘りを持っている

・Level4のバッテリーの設計容量はオタクにも盲点になりがち
→NECとか20時間持つモデルがあっても測定方法が明確にされていない自己申告だから、負荷をかけたときに持つとは限らない。(これに関してはthe比較の検証記事が一部パソコンで同条件で測定されているので参照するのがよい)
・マニアはCPUがHのモデルを敢えて買うのも選択肢の一つ
→基本性能が高いほうが同じプロセスノードでも高品質なものが使われてることがしばしばある。自分で電力を絞る技術があれば最大限の性能が引き出せるし、Hモデルの場合は冷却を強く設計しているのでオーバーヒートの心配も減る。
電力制限のツールは、
Ryzen Controller

ThrottleStop

Ryzen Controllerの方は友人(Ryzen 5 5600H)相手に試したけど、ThrottleStopの方は本当に制限が効くのか確信が持てない。
・HentaiLaptop
→Zenbook DuoとかThinkbook Plusとかの2画面モデルが挙げられる。こういうのはCore H搭載も多くそもそも個人的には非推奨だが、Zenbook Duo持ちの友人が居るしなんだかんだ使いこなせて居るので全否定はできない。ただ、キーボードが圧迫されるとかそういうのは宿命なので、相性的に問題なさそうなのが大前提。

個人的な嗜好のチョイス

・Zenbook 14 UM3402YA
公式でRyzen 5 7530U,量販店限定でRyzen 7 7730Uモデルが買える。
Ryzen 5

Ryzen 7

https://www.yodobashi.com/product/100000001007838201/

・HP Envy X360

安さで選ぶならばinspiron,ideapad,pavilion等だが、この辺はある程度十分使えるくらいのライン。

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