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#2 《書評》『風のマジム』を読んで1
私は無類の沖縄好きだ。
特に離島の雰囲気がたまらなく好きだ。
人の温かさ、時の流れ、自然が奏でる音色、
手に届きそうな天の川銀河、、
挙げ出したらきりがないが
全部まとめて大好きだ。
沖縄が題材の小説は必ず手に取ってしまう。
最早【沖縄病】
そんな人いっぱいいるはず。
原田マハ著『風のマジム』も
そんな【沖縄病】が発病して
手に取った本である。
主人公マジムは、純沖縄県産のラム酒をつくる、と胸に島へ渡る。実話を基に描いたストーリーであり、マジムに込められている意味、生産に至るまでの奮闘。原田マハの文力によって描かれる。
読み進めていくと、
大学時代の夏休みを過ごした波照間島の景色が思い出された。
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主人公マジムが見ている景色とは違っても、
離島の独特の雰囲気と魅力を前にして、
思う感情は一緒だ。
マジムが真心を込めて、
つくりあげたコルコル。
読みながら、自然と彼女を応援してしまう。
本物の熱意は、人の心を動かすパワーがある。
そう思えた本である。
実際の舞台は、南大東島。
未踏の地であるが、
本を持って訪ねたい島のひとつになった
私は下戸中の下戸であり、
酒の嗜み方を知らない。
このことをこんなに後悔した日はない。
読了後に人生で初めて、
呑みたい
と感じた日であった。
お酒好きな人、沖縄好きな人、
是非コルコル飲んでみてください。
そして呑めない私の代わりに
感想を教えてください。
読んでくれてありがとう。
ねぎし