#3 《書評》『風のマジム』を読んで2
1つ前の記事で、マジムの記事を書いたが
実は後日談がある。
2022年夏、私は京都を訪れていた。
夏に京都に来てはいけないよ、溶けるから。
と京都在住の友人から忠告があったのにも関わらずだが。忠告通り溶けた。
身体半分程度溶けかけていた私は、
冷気を求めて京都駅の伊勢丹に入った。
そこで沖縄物産展が開催されていた。
沖縄DAISUKI人間そして自他共に認める【沖縄病】、あろうことか京都で再発し、勿論入る。
大好きな沖縄限定のぷっちょやらハイチュウやらを買い占めていると、ふとそこに、ラムパウンドケーキが目に入った。
私は生粋のラム好きだ。
ハーゲンダッツでもラムレーズンが好きだし、ジェラート屋でもラム味があれば必ず頼む。
(ただ困ったことに原酒は飲めない。)
沖縄のラムといえばと思い、
ふとそこに居た元気ハツラツな姐様に
「沖縄のラムって珍しいですね。
昔読んだ小説で取り上げられてて、
そこからずっと気になっていて」
とマシュマロくらい軽い気持ちで声をかけた。
姐様はニッコリ15000%
「風のマジムですか?私がマジム本人です」
あゝ、こんなことって本当にあるんだ。
読んだ時の記憶を噛み締めると同時に、
伊勢丹で1番大きな声を出して驚いた。
正真正銘の小説のモデル、
社長のマジムさんでした。勿論購入。
読了してから5年越しの瞬間。
本、読んでいてよかったな、と。
南大東島のコルコル、気になる人はググってみてね。
読んでくれて有難う。
ねぎし