ヒマラヤ便り36号 Kurukulla-Red Tara
私のニックネームは「くる」。前にも話したかもしれないけど 、私が高校生の時に、2番目の姉、ゆんちゃんが「くるったくるちゃん」と命名した。自己紹介が必要な時、この由来を話すと、掴みはオッケーみんな食いついてくる。「見た目はそんなにくるってなさそう。」という人が数人。紹介する時に「くるってるから、くるちゃんなんだよ。」と代わりに言ってくれる人もいる。インドに来ても、「クル」はキャッチーな名前で、クル渓谷に行ったときは、「クル渓谷へようこそ、クル!」と言ってもらった。
そんなわけで、アセンデッドマスターを「クルクーラ」とした。
知識、魔法、磁化、魅了、魔法的な征服。悟りを開いた魔法的女神。平和から半忿怒の守護尊。この女神は、誘惑を知恵のきっかけに変換します。クルは、「実行者」または、「創造と破壊をする者」という意味で、クーラは「伝統」または「知識システム」を意味します。
ウッタラーカンドとカシミール、ネパールとチベットの間の隠された山脈クルスに定住し、クルスの名は、「クルタ」が由来し、「クルタ」は女神クルクーラから、その名を導き出したと考えられています。リシ(聖人)が、ヴィパーシャ(すべての絆から1つを解放する者)の形でクルクーラの祝福を受け、クルクーラは、彼女のヴィパーシャ・シャクティをヒマーチャルプラディシュのヴィヤサクンドゥから流れるヴィパーシャ川(ビーズ川)の形で利用できるようにしました。
魔法の支配に関連するインドの土着神は、ヘルーカの変容(ヘルーカ:感傷的な存在のために激しい表情を採用したヴァジュラヤーナ(金剛乗仏教)の怒りの神々。知恵の王)、Amitabha(阿弥陀如来)の発散として、チベット 密教に5つの智慧のターラー(多羅菩薩)のレッドターラーとして取り入れられました。
クルタマンダラの動植物と関係を持っており、この動植物はクルクーラに保護を祈りました。鳥は、羽根と花とハーブを捧げ、クルクーラは頭に羽根を飾ることによって彼らの祈りを受け入れました。羽根の王冠はハーブと低木の木の葉と茎、カウランタクピースの花で飾られ、小鳥の形態で自然の中を歩き回ります。歌、踊り、知恵、彫刻など様々な芸術の知識を授けます。
4つの腕を持ち、一組の腕は、愛と欲望の神 カマデヴァから授かった花の弓矢(アユダ)を引き、もう一組の腕は、花のフックと縄を持っています。弓矢は蓮の茎で作られ、白い蓮の花、赤いアソカの花(仏教3大聖樹の一つ。マメ科ムユウジュ無憂樹。Sorrowless tree。乙女の恋心を叶える木、結婚、出産、誕生に関連する幸福の木)、マンゴーの花、ジャスミン、青い蓮の花で飾られています。この5つの花は、5つの毒である 無知、欲望、嫌悪、うぬぼれ、嫉妬を表しています。蓮の茎は、クルクーラの内側の魅惑的印象を象徴的に表現しています。
突き刺し、束縛し、圧倒し、鞭打つ、これらの武器は、彼女の魅惑的な磁力によって、すべての存在を制御し、魔法にかける魔女の女神としての機能を表しています。また、力で相手に害を与えるのでなく、彼ら自身の破壊を楽しむ心の核心を突き魅了します。
3つの目を持ち、5つの頭蓋骨でオレンジの髪を飾ります。トラの皮の腰巻で、片足で立ち片足を曲げるダキニポーズで踊り、アスララーフ(太陽を貪り食う者)を踏みつけています。ヒンドゥ占星術では、ラーフは月の交点を表す悪魔の頭を持つヘビ。
たくさんあるクルクーラの伝説の一つ
パールヴァティのヨガボディから現れたとされるクルクーラは、3つの伝統を実行する最高の神シャクティで、シヴァは、シャクティに基づいて自身を3つに分割し、スワカントラ・バイラヴァをクルクーラに与えました。
クルクーラと彼女の聖典のタントラの実践のほとんどは謎に包まれており、シッダ(悟りを極めた者)によって隠されています。瞑想を練習中にヨギが目を閉じると、閉じた目に存在する暗闇はヴィクラで、その暗闇の中で光、味、色、触覚、匂い、音を経験するのはクルクーラで、意識の完璧な状態の達成はスクラです。タントラヨガでは、クルクーラ瞑想テクニックがあり、創造、維持、破壊に対応するプロセスを踏みます。舌を通して味わいながら、耳を通して聞きながら、目を通して見ながら、鼻を通して嗅ぎながら、皮膚を通して触れることを経験しながら瞑想を行います。
チベット密教では、タマシック(怠性)な形でマーヤ(幻想)で人々を魅了するためダーキニーと考えている。(ダーキニーは、古代インドの鬼女神。マハーカーリーの眷属。血肉を食らう。マハーカーラ(シヴァ)大黒天により調伏され、死者の心臓であれば食べることを許される。)密教では、カーラチャクラ(時輪タントラ)でのパドマサンバヴァ(チベット密教の開祖)の明妃。ある程度の精神的発達を伴う人間の女性も差し、メッセンジャー、ガイド、守護者として行者を悟りに導く存在。