女人禁制!満月の夜の秘祭 ヤグナに女の私くるちゃんがのこのこ行ってみた。
ナマステ!
村の青年ダベジーが、「今夜、ローカルのお祭りがあるから見においで。」 と誘ってくれたので、インド人女子のナヴィに一緒に行こうと言ったら、 「女は行っちゃ行けないお祭りだから私は行かない。」と断られた。 「一応私も女なんだけど、行っても大丈夫なのかな?」と聞くと、 「ダベが来ていいって言ったなら大丈夫なんじゃない?」ってことで、 村のイベント程度に思って、のこのこ一人で行ってきた。
妖しい満月の夜。村の男衆が大勢集まっていた。いつもは、遠くから 「ナマステー!」と手を振り合う知った顔もたくさん見つけたが、 今日は皆いつもと違った顔つきで儀式を執り行っていた。 気軽に声を掛けられる雰囲気ではない。一部には空気が読めないヤツと評価される私でも、この空気は読める。ギャラリーも全て男。
太鼓とラッパと鐘が、妖しく儀式を先導する。 鐘の音が何とも感傷的に私の胸に響き、音楽隊に目をやるとベテランであろう太鼓とラッパの中に一人、中学生くらいの少年。鐘の音は、その少年から発せられていた。動画もあるので今度見せるね。
広場の中心には丸太が組まれ、勇敢な男たちが中に薪(ラクリ)を放り込んでいる。
さて、これは後日調べたことだが、ヒンドゥの火の祭りは、Yajuna(ヤグナ) という 火の捧祭(Fire sacrifice)。三神一体(トリムールティ)の一柱シヴァ神の最初の妃サティの父ダクシャがオーガナイズするという。末娘サティは、ダクシャからシヴァとの結婚を反対され、結婚後もシヴァを認めてくれない父を憂い、悲しみと共に火の中に身を投じ昇天したと伝わる。その後、寡婦が夫の亡骸とともに火に身を投じることをサティと呼び、貞淑な女性を意味し、ヒンドゥ社会の慣行となったが、今は行われていない。サティは、シヴァ神の配偶女神パールヴァティ(烏摩妃)に転生する。
火柱は、天へと昇っていき、満月に届く。
Svaha