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チベット便り013 毒
Holding onto anger is like drinking poison and expecting the other person to die
怒りを抱えたままでいるのは毒を飲むようなことで、そのうえ他者の死を期待するようなものです。
ナマステ!今日は、やるせなさ打破のため、ずっと行きたかったキャンプ内の小さな本屋さんに行ってみた。ダライ・ラマ14世に関する本が欲しかった。”365 Dalai Lama Daily advice from the heart"に決めて、お会計に向かうと、(実際には、振り返るだけの小さな本屋さん。)カウンターのショーケースの中に、カードを見つけた。オラクルカードではなく、ノーリッジ・カード(Knowledge 知識)というジャンルがあることを知った。"The Art of Tibet"と ” Tibetan Buddhist symbols”を買った。
ヘッダーの写真は、ゴンパの入口に飾られているチベット仏教のシンボルたち。Tibetan Buddhist symbols ノーリッジカードには、これらシンボルの意味が詳しく書かれていて、とても参考になります。今度、詳しく書いてみようと思っています。
仏教を開いたゴータマ・シッダールタは、ヒンドゥのブラフミン階級出身で、それゆえ仏教は、ヒンドゥ教からヒンドゥ教の分派のような存在とみなされているそうだ。互いにリスペクトしあっているので、ダライ・ラマ14世もインドに亡命できたし、私が今滞在しているチベタンキャンプも、インド国内に数か所ある。ノーリッジカードも、仏教の事だけでなく、ヒンドゥ教の事も説明してあって、知識が増した。
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写真は、ホテルのレストラン。本当は、本屋さんの通りの写真があったのだが、諸事情で使えない。また、使えるようになったら貼りなおす。
最近、毒について考えている。私は、名言とか格言とか、先人が体験から導き出した言葉たちが好きだし、効く。「毒」と堂々と掲げて我が物顔で走る車に、「運ぶ時間考えろや。」と思ったりする。カミングアウトして、ドヤ顔されてもね。
毒にも薬にもなる。と言ったりするが、野口晴哉のこの言葉が私には一番しっくりくる。そして、常にこのように生きたいと思っている。だって私は、悟りを開きたいわけじゃないし、僧を目指しているわけでもなく、ただ、人間としての自覚を持って、人間として生き切りたいからだ。
愉快に働き、楽しく遊び、美味しく飯を食い、ぐっすり眠る。疲るるまで働き、それで後に休む。渇したら水を飲み、腹に一物をも止めないで、食いたければ食い、大小便をこらえない。酒でも煙草でも毒だからとて遠ざけるより、毒なら毒で活かして用うるの覚悟をしてみるが良い。薬に釣られ、仏に釣られ、養生法に釣られるのだらしなさ。先ず、うちなる生命の良能にしっかりと信を置け。追えば逃げるが、逃げれば追わるる。薬に近づくものは体が弱り、福に近づかんとするものは、心を奪われる。自分で立つが良い。
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