マガジンのカバー画像

3rd season; ヒマラヤ便り

66
The diary of my cinematic ordinary life in northern India village.インドのお祭りや風習、日常。インドくるるん滞在…
運営しているクリエイター

#インドくるルン滞在記

ヒマラヤ便り48号 「勝利の10日目」からの「秋の満月」

ナマステ~!ドゥルガー女神の9変化を祝うナヴラトリ(9つの夜)の9つ目の夜が来た今日この頃、いかがお過ごしですか?10日目の昼には、ドゥルガープジャーの完了を示す、水牛の悪魔マヒシャースラに対するドゥルガー女神の勝利、回復、保護を記念するヴィジャヤ・ダシャミ(勝利の10日目)を迎えます。 クル・ダッシャーラ ヒンドゥの聖典のひとつ「ラーマーヤナ」で語られるコーサラ国の王子ラーマがラークシャサ(羅刹)の王、10の頭を持つラーヴァナに打ち勝ったことを10日目の昼に祝います。ラ

ヒマラヤ便り30号 三羽のことり

ナマステ〜!朝起きてカーテンを開けると、バデル。スタートは完璧。 ズーム。 バデル a.k.a Speedy Gonzales君は、先日デブがクルで買って来たボブマーリーの旗をズタズタに破って怒られました。なんというカオス。ツボってしまい笑いがとまりませんでした。デヴもボブもバデルを許して下さいね。 ボブは私の旅にたびたび、シヴァシヴァ登場して、守ってくれます。効能実証済みの旅のお守りソング。「旅の」ってことは、「人生の」ってこと。 Don't worry about

ヒマラヤ便り29号 Pitri Paksha先祖供養

ナマスカール!ヒンドゥは今、ピトリパクシャの時期です。 Pitr ピトルは、先祖を意味し、パクシャは、期間を意味します。日本の先祖供養、秋のお彼岸と同じ時期に同じ意味の行事があるのは興味深いですね。秋分は、昼と夜の時間が、ほぼ同じになる日。雨季から乾季のインドと、夏から秋の日本。どちらも重要なポイントのようで、そういった刻は、心鎮かに先祖を想って過ごすのが自然なのかもしれません。 ヒンドゥ暦では、月の満ち欠けを基準に、朔(アマヴァスヤ)の翌日から望(プルニマ)の15ティティ

ヒマラヤ便り26号 世界の中心から

ナマステ〜!今日のヒマラヤ便りは、世界の中心からお届けします!ヒンドゥやチベット密教、そしてヨガやアーユルヴェーダに興味を持って独学で研究中、目の前にやってきたさまざまな事象に、"Curious!"が発動する。理解の及ばぬことは、深遠なる智慧として受け入れよう。 このような、雪の住処を眺めていたら、野口晴哉先生の言葉が浮かんできた。 まず自分から動くことだ。自分から出発することだ。しかしその意欲も、背骨が弱いと生じない。脊髄へ息を通すと自発的に動き出し、世界が為に一新する

ヒマラヤ便り3号 Entrance to Freedom

ヘッダーの写真は、自由への入り口。                    インド人アーティスト、スマイが描いたシヴァとパールバティ。ヒンドゥのシャクティ信仰の象徴であるアルダーナリーシュバラ。 のっけから道がそれましたが、本道に戻りましょう。 ひたすら道なりに。道一本だから、間違えようがないのでご安心下さい。 この可愛いお家が見えたら、もう少し! 道の途中で、ラクリ(薪)を割っている。なんと、その中にデヴを発見!    前回お世話になった時、着火用に使う油を多く含んだ