【01】トランプ≠小アルカナ
子供の頃にマルセイユ系のタロットカードからカードリーディングを始めたおかげで、トランプの絵柄は小アルカナを思い出させる。
今回とりあげるカードたちにも図柄の片隅にトランプが描かれている(もしくは描かれていることが多い)ので、ここはひとつ一旦は小アルカナとはいかなくても、スートや番号による共通点があるのかどうかを比較してみた。
36枚と52枚
ルノルマンカードには片隅にトランプ柄があることが多いものだが、なにせ36枚なので各スート2~5のカードが無い。小アルカナで言うところの最初のひと悶着が無いのだ。
おまけに意味を拾うのは象徴なので、デザインによってはトランプは描かれていない。(というか私は描かれていないルノルマンカードしか持っていない)
ルノルマンカードについての基礎的な物事を調べると、対照表があるので、それを元に今は書いている。
では、他の自分が持っている中で52枚そろっているトランプの柄があるのが
「ジプシーウィッチ」
「シビラオラクル」
「グランジュ・ルノルマン」
の3つ。な・の・だ・が。
象徴系のジプシーウィッチ
カードの面積の半分はトランプの柄で占められているジプシーウィッチ。
下1/3にルノルマンのような象徴が1枚に一つ書かれており、カードの番号とは別に象徴に番号が振られている。
象徴はほぼルノルマンカードにあるもの、コーヒーカードにもあるもの、ムーンナイトルノルマンのアディショナルカードにあるもの、どれにも属さないもの、とバラエティに富んでいる。
象徴に対する番号とトランプの番号には何の関連性もなく、両方でソートしてみたが、どちらにしてもバラバラであった。
ダイレクトな表現のシビラオラクル
人物像や感情、場所、行動など1枚に1モチーフとはいえ、直接的な表現が用いられている。イラストに直接書かれているコメントは英語ともフランス語ともつかない言語で、もしかして「エスペラント?」と思わなくもなかった。確かめてないけど。
スカラベ社の製品なので、ヨーロッパ圏の4言語でカードのお題が書かれており、それらを駆使して1枚ごとの意味を探っていったが、なにせ細かい。
他のデッキならば1枚で済ませてしまうような内容が微妙に違うニュアンスの2枚になっていたりする。
これはキッパーカードにも見られたことだが、事象について「人」「行動」「場所」など違った視点から描いているからではないだろうか。
(単なるネタ切れだったらどうしよう)
トランプはおかずの一つ、グランジュ・ルノルマン
グランジュ・ルノルマンについては、他のオラクルカードと違い、以前の記事にも書いたように「幕の内弁当」のように1枚の中に様々な要素が盛り込まれている。
そのうちの一つがトランプの柄だった…というだけのような気がする。
トランプの柄の意味と、他の部分の意味に統一性はあまりないように思うし、なんならどのカードを引いたのか絵だけではわからないので付けていただけなのでは?と思ったくらいだ。
なのでここではトランプの柄部分から得られる情報のみを取り上げ比較することにした。
ごめんなさい。
トランプの柄を頼りに4つのデッキを比べてみようと思い、それぞれの特徴を書いてみたが、なにせ取り扱っている題材の種類が違い過ぎた…。
エクセルを駆使し、トランプの柄を軸にソートしてみたものの、見事に関連性はなく。なんなら小アルカナの意味など、とうの昔にふっとんでいたのである。
同じようなテーマのカードでさえ、柄は違っていたので、デッキを作った人たちの感性の賜物なのだろう。
なので、トランプ占いに応用するとしても、どのデッキのスタンスを使うのかによって全然結果が違う風に読めてしまう。
というわけで、これから先はまた違った切り口で比べていくことにする。
オラクルカードの世界はなかなか奥深いものだなぁ。
(遠い目をしつつ)